Asia rates ex-Japan:Nomuraはアジア金利への戦術的な弱気姿勢を緩和する一方、シンガポール金利上昇へのポジションを維持
米国金利の急上昇後、Nomuraはもみ合いの余地があるとみて、韓国対台湾の受け取り取引を厳格なストップ付きの韓国単独受け取り取引へ変更した。名目・実質利回りの低さ、流動性引き締めの可能性、信用成長の加速を理由に、12月5年SORAの支払いポジションを高い確信度で維持している。
要約
米国金利の急上昇後、Nomuraはもみ合いの余地があるとみて、韓国対台湾の受け取り取引を厳格なストップ付きの韓国単独受け取り取引へ変更した。名目・実質利回りの低さ、流動性引き締めの可能性、信用成長の加速を理由に、12月5年SORAの支払いポジションを高い確信度で維持している。
- 米国10年債利回りは過去1カ月で50bp上昇し、2007年の前回高値に近づいている。
- 韓国の受け取りポジションは2.56%で維持され、現在4.335%に対して4.40%のストップが設定されている。
- 従来の韓国対台湾取引は、平均エントリー171bpに対して現在178bpであり、約7bpの含み損となっている。
- Nomuraは12月5年SORAの支払いポジションを確信度4/5で維持している。
- 15年SGS入札は1.6xと低調で、年初来の1.8x-1.9xのレンジを下回り、シンガポールの支払い見通しを支えている。
レポート解説
概要
米国利回りの急上昇後、Nomuraのアジア金利戦略は戦術的に弱気度を下げた一方、中期的な金利上昇見通しを維持している。レポートはシンガポール金利の支払いを選好し、韓国対台湾の受け取り取引を厳格なリスク管理下の韓国単独受け取りポジションへ再構築している。
主要見解
Nomuraは中期的な金利弱気見通しを維持しており、高いエネルギー価格、なお堅調な米国成長、強い米国株式、財政懸念が利回りをさらに押し上げる可能性があると論じている。アジアでは、名目・実質利回りが低いこと、流動性が引き締まる可能性、信用成長の加速を理由に、シンガポールを金利支払いの最有力市場と位置付けている。12月5年SORAの支払い取引を確信度4/5で維持している。最新の15年シンガポール国債入札の応札倍率は1.6xで、年内の長期SGS入札で見られた1.8x-1.9xのレンジを下回り、この見方を裏付けている。 シンガポール以外では、Nomuraのアジア金利見通しはより入り混じっている。米国10年債利回りは過去1カ月で50bp上昇して2007年の前回高値に近づいており、同社は短期的にもみ合いが起こり得るとみる。このため、H27-5y Korea NDiRSの受け取り対台湾ポジションから台湾レッグを外し、韓国単独の受け取りへ変更した。残る韓国ポジションの水準は2.56%で、現在4.335%に対して4.40%の厳格なストップを設定している。 従来の相対価値取引は、平均エントリー171bpに対して現在178bpで、約7bpの含み損である。Nomuraは、祝日後の反発を受けて台湾レッグを外すことに価値があるとみる。CBCは9月の金融政策会合で予想よりハト派的であり、会合後に発行された2年CBC NCD入札利回りは8月比で約3bp低下した。第3四半期のグリーンボンド発行が限定的であることも、台湾スワップカーブが歴史的に既にスティープである中、長期台湾スワップの支払いフローを減らす可能性がある。 韓国では、BOKによる2回の利上げとKOSPIおよびUSD/KRWの直近高値からの低下にもかかわらず、金利の値動きはNomuraの従来予想より弱いままである。それでも同社は、厳格なストップの下で当面このポジションを維持し、金曜日の9月CPI発表後に再評価する予定である。
分析フレームワーク
レポートは、金利の中期的なマクロ要因に関する見方を、米国利回りのモメンタム、中央銀行シグナル、国債入札需要、発行に関連するスワップフロー、韓国と台湾の相対価格に関する戦術分析と組み合わせている。結論は、明確なストップ水準を伴う方向性および相対価値のスワップ取引で表現されている。
手法メモ
入札需要と発行に関連するスワップフローの分析
Nomuraは、低調なSGS入札需要と限定的な台湾グリーンボンド発行を用いて、債券供給および関連するスワップフローが長期金利に与える影響を評価している。
ストップロス管理を伴う戦術的な方向性・相対価値金利ポジショニング
レポートは市場見通しをシンガポールの支払い取引と韓国の受け取り取引に反映し、台湾レッグを外すとともに、残る韓国エクスポージャーにストップ水準を設定している。
資産マッピングと比較
投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。
- December 5-year SORANomuraが選好する金利支払いポジション
- 強み
- 名目・実質利回りが低く、流動性引き締めの可能性と信用成長の加速がある。
- 比較
- シンガポールは、Nomuraがアジアで金利支払いに最も適した市場とみなしている。
- リスク
- レポートが示す中期的な金利上昇要因が実現しない可能性がある。
- H27-5y Korea NDiRS台湾レッグを外した後の韓国単独の金利受け取りポジション
- 強み
- 米国利回りの急上昇後に起こり得る短期的なもみ合いが、戦術的な受け取りを支える。
- 弱み
- BOKによる2回の利上げにもかかわらず、韓国金利の値動きは低調なままである。
- 比較
- 以前は台湾との対比で表現されていたが、台湾の反発後にNomuraは台湾エクスポージャーを外した。
- リスク
- このポジションには4.40%のストップがあり、韓国の9月CPI発表後に再評価される。
- Taiwan swaps従来の韓国対台湾の相対価値取引から外された対象
- 強み
- CBCのハト派的シグナルと低下した2年NCD入札利回りが台湾金利を支える。
- 比較
- 第3四半期のグリーンボンド発行が限定的であることは、カーブが歴史的にスティープな中で長期の支払いフローを減らす可能性がある。
主要データ
- 米国10年債利回りの変動+50bp over the past month利回りは2007年の前回高値に近づいている。
- 15年SGS入札の応札倍率1.6x2026年初めの長期SGS入札における1.8x-1.9xのレンジを下回る。
- 韓国H27-5y NDiRSの現在水準2.56%韓国対台湾の受け取り取引は、韓国単独の受け取りへ変更された。
- 韓国H27-5yのストップ水準4.40%現在水準4.335%に対して設定されている。
- 韓国対台湾取引のパフォーマンス~7bp out of the money平均エントリーは171bpで、現在は178bp。
- 2年CBC NCD入札利回りの変化~3bp lower than Augustこの入札は9月のCBC会合後に発行された。
影響と示唆
Nomuraの戦術的調整は、CBCのハト派的シグナルと長期スワップの支払いフローが弱まる可能性を受けて台湾金利へのエクスポージャーを減らす一方、条件付きの韓国受け取り見通しを維持するものだ。戦略的な選好は引き続きシンガポール金利の支払いであり、同社は同市場でより大きな利回り上昇圧力を見込んでいる。
リスク
- 高いエネルギー価格、堅調な米国成長、強い米国株式、財政懸念が金利を押し上げる可能性がある。
- 韓国金利のパフォーマンスはNomuraの従来予想より弱いままである。
- 韓国受け取りポジションは4.40%のストップロス水準に達するとクローズされる。
注目点
- 金曜日の韓国9月CPI発表。Nomuraはこれを韓国受け取りポジションの再評価時点としている。
- 米国10年債利回りが直近で50bp上昇した後の、さらなるもみ合いまたは再度の上昇モメンタム。
- シンガポールの流動性状況、信用成長、および今後のSGS入札需要。
- 台湾の中央銀行政策シグナル、NCD入札利回り、グリーンボンド発行。