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レポート解説Hilo Research

Xiaomi Corporation(1810.HK):Xiaomiの利益は3Q26に底を打つ可能性があるが、短期的なカタリストは依然限定的

J.P. Morganはニュートラルを維持し、メモリー価格の上昇とEV需要の弱さが利益を圧迫するとみる一方、より明確なシグナルにはSkyNomadの納車、海外EV計画、海外IoT成長の加速が必要と考えている。

機関J.P. Morgan
日付2026-08-19
企業Xiaomi Corporation
ティッカー1810.HK
業界情報技術サービス、スマートフォンおよび電気自動車
格付けニュートラル

要約

J.P. Morganはニュートラルを維持し、メモリー価格の上昇とEV需要の弱さが利益を圧迫するとみる一方、より明確なシグナルにはSkyNomadの納車、海外EV計画、海外IoT成長の加速が必要と考えている。

目標株価HK$32.00でニュートラルを維持。現在株価HK$26.18は約22.2%の上昇余地を示唆する。
1810.HKニュートラル3Q26利益底打ちメモリーコスト電気自動車SkyNomadIoTSOTPバリュエーション
  • 2Q26の業績は予想通りだった。スマートフォンの粗利率は予想を上回ったが、EV事業の勢いと収益性には圧力がかかった。
  • 2026年のスマートフォン出荷台数は前年比26%減の1億2,300万台と予想され、約9%のスマートフォン粗利率は維持可能とみられている。
  • 2026年のEV出荷予想は約45万台へ引き下げられ、会社の当初目標である55万台を下回る。
  • 新規事業におけるLLMとロボティクスは短期的な売上寄与が限定的であり、今後12~18カ月において重要な利益牽引役となる可能性は低い。

レポート解説

概要

Xiaomiの2Q26業績は予想通りだった。スマートフォン事業は、より良い製品ミックスと値上げにより粗利率を維持したが、メモリー価格の上昇が引き続き需要と利益の弾力性を制約している。EV事業は中国市場の弱さにより、出荷およびマージン見通しへの圧力に直面している。J.P. Morganは3Q26が短期的な利益の底となる可能性があると考えるが、今後2四半期でバリュエーションの再評価を促すのに十分な明確なカタリストはまだ見出していない。

主要見解

スマートフォンについては、メモリー価格上昇によるASP上昇が低価格帯・中価格帯の需要に影響し、出荷は2H26も圧力を受けると予想される。プレミアム需要は比較的底堅く、2026年の約9%の粗利率を支える。EVについては、SkyNomad EREV SUVの納車が9月に始まる見込みだが、国内市場の弱さから、2026年の出荷台数は約45万台がより現実的な結果となる。中国のIoT事業は弱い一方、海外店舗の拡大および主要家電カテゴリーの拡大には改善の兆しが見られる。LLMとロボティクスの技術進展には戦略的意義があるが、短期的な商業化の規模は依然不十分である。

分析フレームワーク

本レポートは、2Q26業績のレビュー、セグメント別の事業動向、四半期および通年利益予想の修正、市場バリュエーションレンジ、ならびにSOTPバリュエーションを組み合わせ、Xiaomiの短中期的な利益および株価ドライバーを評価している。

手法メモ

  • バリュエーションSOTP

    サム・オブ・ザ・パーツ・バリュエーション

    HK$32.00の目標株価はサム・オブ・ザ・パーツ・バリュエーションに基づく。中核事業は現金を除き今後12カ月の予想利益の11倍で評価され、EVおよび新規事業は今後12カ月の予想株価売上高倍率の1.1倍で評価されている。

  • バリュエーション予想P/E

    循環的底値のバリュエーションレンジ

    本レポートは、株価がHK$24~26およびPER 10~15倍という過去の底値レンジに近いとみているが、利益予想はなお下方修正される可能性がある。

資産マッピングと比較

投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。

  • Xiaomi Corporation(1810.HK)
    カバレッジ対象企業
    強み
    プレミアムスマートフォンの製品ミックスは底堅く、約9%の粗利率が防御力を提供する。海外IoT事業の勢いは改善しており、新型SkyNomadと海外EV展開は中期的な成長可能性を提供する。
    弱み
    スマートフォン出荷は圧力を受けている。EV事業の勢いとマージンは目標を下回る。LLMおよびロボティクスの売上は短期的に小さい。
    比較
    HK$26.18の株価は、本レポートで言及されたHK$24~26およびPER 10~15倍の過去の底値レンジに近い。目標株価はHK$32.00。
    リスク
    メモリー価格が2027年まで上昇を続けること、EV需要が低迷すること、出荷が予想を下回ること、利益予想が引き続き下方修正されること。

主要データ

  • 2026年スマートフォン出荷予想1億2,300万台、前年比26%減メモリー価格の上昇がASPを押し上げ、低価格帯・中価格帯の需要に圧力をかけている。
  • 2026年スマートフォン粗利率予想9.03%1H26で約9%。プレミアム製品ミックスの改善と値上げが、コスト上昇の一部を相殺している。
  • 2026年EV出荷予想約45万台会社の当初目標である55万台を下回る。
  • 2026年調整後EPSRmb 0.95従来予想のRmb 0.97から2.1%引き下げ。
  • 2027年調整後EPSRmb 1.14従来予想のRmb 1.18から3.3%引き下げ。
  • 2026年売上高予想Rmb 434,781 million前年比4.9%減。

影響と示唆

利益の底および低いバリュエーションレンジに近づく中、下値は比較的限定的である可能性がある。しかし、メモリーコストが安定せず、国内EV需要が改善せず、市場の利益予想にさらなる下方修正リスクが残る限り、バリュエーションの持続的な上昇を支える根拠は不足している。投資家は製品納車、海外展開、海外IoT成長に関する事業上の証拠を待つ必要がある。

リスク

  • メモリー価格が上昇を続け、スマートフォン需要、コスト転嫁能力、マージンをさらに制約する。
  • 中国国内のEV市場が引き続き圧力を受け、EV出荷およびマージンが予想を下回る。
  • コンセンサスEPSが下方修正され続け、バリュエーション回復の余地が弱まる。
  • LLMおよびロボティクスの商業化が予想より遅く進み、短期的な利益寄与の創出が困難になる。

注目点

  • 9月から始まるSkyNomad EREVの納車および月次出荷動向。
  • Xiaomiの海外EV市場参入に関する具体的な計画。本レポートは最初の市場への参入が2H27になる可能性を見込む。
  • 海外IoT事業、店舗拡大、主要家電カテゴリーの販売が加速するかどうか。
  • メモリー価格の動向、およびスマートフォンASP、需要、粗利率への影響。
  • 中国EV市場の需要が回復するか、およびEV・革新的事業のマージンが改善できるか。

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