レポート解説
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レポート解説Hilo Research

複数業種/資産配分:アジアからの外国人資金流出は韓国が主導、中国での買いは北アジアの売りを一部相殺するにとどまる

外国人投資家は週中、中国を除く新興アジア株をUS$1.5bn売却し、主に韓国でのUS$1.6bnの純売りが要因となった。サウスバウンド・フローもUS$1.5bnの流出を記録した。一方、グローバル株式ファンドへの資金流入はUS$40bnへ増加し、中国株の買いは月初来で回復したものの、ヘッジファンドの中国への純配分は5年ぶりの低水準近辺にとどまった。

機関ゴールドマン・サックス
企業グローバルおよび新興市場の株式フローと投資家ポジショニング
業界複数業種/資産配分

要約

外国人投資家は週中、中国を除く新興アジア株をUS$1.5bn売却し、主に韓国でのUS$1.6bnの純売りが要因となった。サウスバウンド・フローもUS$1.5bnの流出を記録した。一方、グローバル株式ファンドへの資金流入はUS$40bnへ増加し、中国株の買いは月初来で回復したものの、ヘッジファンドの中国への純配分は5年ぶりの低水準近辺にとどまった。

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新興市場ファンドフロー韓国における外国人売り中国株の買いサウスバウンド流出ヘッジファンドのレバレッジ縮小GEMファンド流入投資信託のポジショニング北アジアの個人投資家レバレッジ
  • 外国人投資家は週中、中国を除く新興アジア株をUS$1.5bn売却し、このうち韓国からの流出はUS$1.6bnだった。
  • サウスバウンド・フローは週中にUS$1.5bnの流出を記録したが、年初来累計の流入は約US$46bnにとどまった。
  • グローバル株式ファンドは週中にUS$40bnの流入を受け、前週のUS$16bnから増加した。
  • アジアのファンダメンタル・ロング/ショート・ファンドのグロス・レバレッジは、月初来で14.5ポイント低下して181.0%となり、1年以上ぶりの低水準となった。
  • 中国A株およびH株の買いは月初来で回復したが、中国株への純配分は過去5年で最低水準近辺にとどまった。
  • 暫定的な投資信託データによると、新興市場ファンドはブラジルとメキシコを最もオーバーウェイトとし、台湾とインドを最もアンダーウェイトとしている。
  • 韓国のレバレッジETF資産はUS$22bnへ減少しており、日次リバランスが日中ボラティリティを増幅する可能性がある。

レポート解説

概要

本レポートは、グローバルおよび新興市場株式における外国人、国内機関投資家、ストックコネクト、個人投資家、ファンドの資金フローを追跡するとともに、ゴールドマン・サックスのプライム・サービスおよびEPFRデータを用いてヘッジファンドと投資信託のポジショニングを評価する。中心的な結論は、週中のグローバル・ファンドの募集は引き続き堅調だった一方、北アジア市場では韓国主導の外国人投資家およびヘッジファンドの売り圧力に直面したこと、中国株には一部買いが入ったものの、アンダーアロケーション状態はまだ解消されていないことである。

主要見解

外国人フローでは、週中に中国を除く新興アジアでUS$1.5bnの流出があり、主に韓国からのUS$1.6bnの流出が要因となった。同期間に非アジア新興市場では約US$0.7bnの売りがみられ、ブラジルからのUS$0.4bnの流出を含む。より長い観測期間では、外国人投資家は4月の安値以降にUS$19bnを買い入れた後、直近で中国を除く新興市場を累計純額US$122bn売却している。中国を除く新興アジアでは、3月の安値以降にUS$16bnを買い入れた後、直近で累計US$110bnを売却した。2026年以降、中国を除く新興アジアからの外国人資金流出は累計US$171bnに達し、韓国はUS$103bnの流出を記録して地域最大の売り圧力となった。対照的に、日本は累計US$63.3bnの外国人買いを受け、サウスバウンドの累計流入は約US$46.3bnに達した。 ストックコネクト・フローは週中に反転した。サウスバウンド・フローはUS$1.5bnの流出を記録したが、年初来累計の流入は約US$46bnにとどまった。個別株では、週中のサウスバウンド純買い上位は、Alibaba Group 9988.HKがUS$636mn、SMIC 0981.HKがUS$267mn、Zhipu 2513.HKがUS$232mnだった。主な純売りは、Hua Hong Semiconductor 1347.HKがUS$454mn、Xiaomi Group 1810.HKがUS$195mn、CSPC Pharmaceutical Group 1093.HKがUS$139mnだった。時価ベースのサウスバウンド保有額上位3銘柄は、Tencent Holdings 0700.HKのUS$60.553bn、China Construction Bank 0939.HKのUS$41.734bn、Industrial and Commercial Bank of China 1398.HKのUS$33.424bnだった。また、香港取引所は集計値および個別株のノースバウンド売買データを開示しなくなったため、ノースバウンドのセクションは主に売買代金などの情報に依拠していると指摘する。 グローバル株式ファンドへの需要は引き続き強く、週中の純流入はUS$40bnと、前週のUS$16bnを大幅に上回った。先進国市場では、米国ファンドがUS$28.9bnの純買いを記録し、欧州は小幅なUS$0.2bnの流入、日本はUS$1.7bnの流出を記録した。新興市場では動きが分かれ、GEMファンドは週中にUS$2.1bnを受け入れ、年初来累計流入はUS$61bnとなった一方、日本を除くアジア・ファンドはUS$2.2bnの流出を記録した。国別特化ファンドを含めると、新興市場ファンドは過去8週間で合計約US$91bnを受け入れ、主に中国から約US$39bn、韓国からUS$24bn、台湾からUS$19bnが寄与した。GEMファンドによる買いの年率換算ペースは過去20年で最速に達した。一方、セクター別フローデータによると、レポートで示された2月27日以降、テクノロジー・ハードウェアおよび半導体、銀行がGEMおよび日本を除くアジア・ファンドから最大の流出を記録し、保険およびその他金融セクターがこれに続いた。 ゴールドマン・サックスのプライム・サービスのデータは、アジアのファンダメンタル・ロング/ショート・ファンドが8月月初来で大幅にレバレッジを縮小したことを示す。グロス・レバレッジは月初来で14.5ポイント低下し181.0%となり、1年以上ぶりの低水準、過去5年で第43パーセンタイルとなった。ネット・レバレッジはレンジ内で推移し、期間末には59.3%となり、1年で第59パーセンタイル、5年で第82パーセンタイルだった。これは、運用者がネットの方向性エクスポージャーを同程度に削減するよりも、ロングとショートの双方で全体的なポジションを主に減らしたことを示唆する。月中の純売りは韓国と日本が主導し、台湾が続いた一方、中国での買いは北アジアの売りを一部相殺するにとどまった。年初来ベースでは、日本が地域でヘッジファンドにより純買いされた唯一の市場であり、韓国は最も大きな純売りを経験した。 7月の急低下後、ヘッジファンドのアジアへの純配分は8月月初来で概ね変わらず28.5%となり、MSCI Worldベンチマーク比でなお11.7%のオーバーウェイトだったが、オーバーウェイト幅は6月中旬頃の約20%から大幅に縮小した。中国株の買いは月初来で加速し、A株とH株の両方が買いに寄与したが、A株はグロス・ポジションの削減も主導した。直近で買いに転じたにもかかわらず、中国株への純配分は過去5年で最低水準近辺にとどまった。したがって、短期的なフローの限界的改善と中期的なアンダーアロケーションが併存しており、月初来の買いだけではポジショニングが回復したと結論づけるには不十分である。 台湾ではロング売りとショート売りがほぼ同程度に寄与し、純配分は概ね横ばいの6.2%で、1年で第64パーセンタイル、5年で第93パーセンタイルだった。グロス配分は4.3%へわずかに上昇し、1年で第82パーセンタイル、5年で第97パーセンタイルとなった。韓国ではより明確なリスク削減がみられ、ロング売りはショート売りの1.5倍の規模だった。純配分は4.2%へ低下し、1年で第55パーセンタイル、5年で第91パーセンタイルとなった。グロス配分は3.2%へ低下したが、1年で第83パーセンタイル、5年で第97パーセンタイルにとどまった。これは、韓国では集中したポジション削減がみられたものの、配分水準は長期的な履歴と比べて依然として相対的に高いことを示す。 投資信託については、暫定的な7月EPFRデータは総資産の約60%しかカバーしておらず、より多くのファンドが報告すると改訂される可能性がある。アジア・ファンドは中国、シンガポール、香港・中国を最もオーバーウェイトとし、台湾とインドを最もアンダーウェイトとしている。7月にはベンチマーク対比で韓国へのエクスポージャーを増やす一方、台湾と中国へのエクスポージャーを減らした。より広範な新興市場ファンドはブラジルとメキシコを最もオーバーウェイトとし、台湾とインドを最もアンダーウェイトとしている。台湾は過去1カ月および3カ月の両方で最大の配分削減を経験した。セクターレベルでは、ファンドは中国の資本財・産業とブラジルのエネルギーを最もオーバーウェイトとし、北アジアのテクノロジー・ハードウェアおよび半導体、中国と台湾の銀行を最もアンダーウェイトとしている。台湾テクノロジーは過去1カ月および3カ月の両方で最大の配分削減を経験した。これらの調査結果は、約350本のアクティブ運用の日本を除くアジアおよび新興市場ファンドに基づく。 国内機関投資家と個人投資家のフローは異なる方向に動いた。アジア市場の国内機関投資家は週中にUS$1.8bnの流出を記録し、主に韓国からのUS$2.1bnの流出と台湾からのUS$1.4bnの流出で構成された。非アジア新興市場の国内機関投資家はUS$0.6bnの流入を記録し、ブラジルへのUS$0.4bnを含む。2026年以降、インドは国内機関投資家による買いが最大の市場で、US$57bnとなった。個人投資家側では、週中に韓国がUS$2.5bn、台湾がUS$0.1bnを受け入れ、アジア市場への個人投資家の年初来累計流入はUS$64bnに達した。これは、国内個人投資家の買いが、韓国で外国人投資家とヘッジファンドによる同時の売りを一部吸収したことを示す。 北アジアのレバレッジ指標では、韓国のレバレッジETF資産はUS$22bn、台湾は約US$13bnへ低下し、それぞれの国内浮動株時価総額のおよそ0.8%および0.4%に相当する。レポートは、レバレッジETFの日次リバランスが、とりわけ韓国で日中ボラティリティを増幅する可能性を明示的に指摘している。一方、北アジア市場の信用取引残高の絶対水準は、力強い株式市場パフォーマンスを背景に過去最高に達したが、浮動株時価総額対比ではなお穏当であり、規制および証拠金制限もさらなるレバレッジ拡大を抑制した。

分析フレームワーク

本レポートはまず、外国人、国内機関投資家、サウスバウンドおよびノースバウンドのストックコネクト、個人投資家フローの週次、月初来、年初来の変化を比較し、その後、これらの実際のフローをグローバルなアクティブおよびパッシブ株式ファンドの募集・解約と対比する。続いて、ゴールドマン・サックスのプライム・サービスのデータを用い、ヘッジファンドのグロス・レバレッジ、ネット・レバレッジ、地域別純配分、ならびに市場別のロングおよびショート売りを分解し、1年および5年のヒストリカル・パーセンタイルで現在のポジショニングを評価する。投資信託セクションでは、暫定EPFRデータを用いてベンチマーク比の国別・セクター別オーバーウェイトまたはアンダーウェイトを順位付けし、最後にレバレッジETF、信用取引残高、リスク指標を組み合わせて市場の混雑度と潜在的なボラティリティ伝播を評価する。

手法メモ

  • イベントドリブン戦略および行動ファイナンスファンドフロー/ポジショニング分析

    マルチチャネル株式フロー・モニタリング

    本レポートは、外国人投資家、国内機関投資家、ストックコネクト、個人投資家、ファンドの募集・解約を同時に追跡し、異なる投資家グループがどの市場を売買しているかを判定するとともに、相殺または増幅するフローの方向を特定する。

  • 定量/ファクター/ポートフォリオ理論その他

    グロス・レバレッジ、ネット・レバレッジ、純配分の分析

    グロス・レバレッジはロングおよびショート・ポジションの全体規模を測定し、ネット・レバレッジはショート・ポジション控除後の方向性エクスポージャーを反映する。レポートは両者の変化を用いて、広範なポジション削減と、単純な方向性リスクの低下を区別する。

  • 定量/ファクター/ポートフォリオ理論その他

    ベンチマーク対比のオーバーウェイト、アンダーウェイト、およびヒストリカル・パーセンタイル

    本レポートはファンドの国別・セクター別配分をベンチマークのウェイトと比較し、1年および5年のヒストリカル・パーセンタイルを用いて現在のポジションの歴史的レンジ内での位置を示すことで、相対的に混雑した市場またはアンダーアロケーションの市場を特定する。

  • 定量/ファクター/ポートフォリオ理論その他

    浮動株時価総額に対するレバレッジETF資産の比率

    本レポートはレバレッジETF資産を浮動株時価総額で除して市場容量に対する規模を測定し、この比率を用いて日次リバランス取引が日中ボラティリティに及ぼし得る影響を評価する。

資産マッピングと比較

投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。

  • 韓国株式
    外国人投資家は週中にUS$1.6bnを売却し、アジアの売り圧力を主導した。韓国では月初来のヘッジファンドによるポジション削減も最も顕著だったが、国内個人投資家は週中にUS$2.5bnを買い入れた。
    強み
    国内個人投資家資金が週中の支援材料となった。アジア投資信託は7月にベンチマーク対比で韓国へのエクスポージャーを増やした。
    弱み
    2026年以降の累計外国人流出は約US$103bnに達し、レポート対象市場で最大となった。ヘッジファンドの純配分は4.2%へ低下した。
    比較
    韓国は地域ヘッジファンドによる年初来純売りが最大の市場である一方、日本は純買いとなった唯一の市場だった。
    リスク
    レバレッジETFの日次リバランスは日中ボラティリティを増幅する可能性があり、レポートは韓国でより顕著な影響を強調している。
  • 中国A株およびH株
    8月月初来で買いが回復し、A株とH株の双方が買いに寄与して北アジアの売りを一部相殺した。
    強み
    中国関連ファンドは過去8週間で約US$39bnを受け入れた。アジア投資信託は中国をオーバーウェイトに維持した。
    弱み
    ヘッジファンドの中国株への純配分は過去5年で最低水準近辺にとどまり、A株がグロス・ポジション削減を主導した。
    比較
    中国は月初来で買いがみられた一方、韓国、日本、台湾ではヘッジファンドによる全体的な純売りが発生した。
  • 台湾株式
    個人投資家は週中に小幅に買い入れたが、投資信託は配分削減を継続し、ヘッジファンドのロング・ショート売りはほぼ同程度に寄与した。
    強み
    週中の個人投資家流入はUS$0.1bnとなった。ヘッジファンドの純配分は6.2%を維持した。
    弱み
    新興市場ファンドは台湾を最もアンダーウェイトとしており、台湾は過去1カ月と3カ月の両方で最大の配分削減を経験した。台湾テクノロジーも最大のポジション削減を経験した。
    比較
    台湾のポジショニング圧力は韓国の売りほど集中していなかったが、投資信託のアンダーウェイト度合いはより顕著だった。
    リスク
    レバレッジETFの日次リバランスは日中ボラティリティを増幅する可能性がある。
  • 日本株式
    日本株式ファンドは週中にUS$1.7bnの流出を記録し、ヘッジファンドは月初来で純売りとなったが、2026年以降の累計外国人買いはUS$63.3bnに達した。
    強み
    日本は年初来でヘッジファンドにより純買いされた唯一のアジア市場であり、2026年以降の外国人買いが最大のアジア市場だった。
    弱み
    株式ファンドは週中に流出を記録し、ヘッジファンドも8月月初来の純売りに参加した。
    比較
    年間の外国人フローの傾向は韓国を大幅に上回ったが、短期のファンドフローは弱含んだ。
  • ブラジル株式
    外国人投資家は週中にUS$0.4bnを売却したが、国内機関投資家はUS$0.4bnを買い入れ、投資信託はブラジルをオーバーウェイトに維持した。
    強み
    2026年以降の累計外国人買いはUS$2.8bnに達し、新興市場で最高となった。ブラジルのエネルギーはファンドが最もオーバーウェイトとするセクターの一つだった。
    弱み
    外国人投資家は週中に純売りへ転じた。
    比較
    ブラジルとメキシコはファンドが最もオーバーウェイトとする新興市場であり、台湾とインドは最もアンダーウェイトだった。
  • GEM株式ファンド
    週中にUS$2.1bnを受け入れ、年初来累計流入はUS$61bnとなった。
    強み
    買いの年率ペースは過去20年で最速であり、幅広い新興市場ファンドへの強い募集を示す。
    弱み
    セクターフローは、テクノロジー・ハードウェアおよび半導体、銀行、その他金融セクターからの流出に引き続き集中した。
    比較
    GEMファンドは週中に流入を受けた一方、日本を除くアジア・ファンドはUS$2.2bnの流出を記録した。
  • Alibaba Group (9988.HK)
    週中のサウスバウンド純買いはUS$636mnとなり、表中最大の純買いだった。
    強み
    保有額US$31.819bnで、時価ベースのサウスバウンド保有額上位にも入った。
    比較
    週中の純買いはSMICのUS$267mnおよびZhipuのUS$232mnを上回った。
  • Hua Hong Semiconductor (1347.HK)
    週中のサウスバウンド純売りはUS$454mnとなり、表中最大の純売りだった。
    弱み
    週中に最も大きなサウスバウンド売りを経験した。
    比較
    純売りはXiaomi GroupのUS$195mnおよびCSPC Pharmaceutical GroupのUS$139mnを上回った。

主要データ

  • 中国を除く新興アジアの週次外国人フロー-US$1.5bn主に韓国の-US$1.6bnが要因
  • 非アジア新興市場の週次外国人フロー約-US$0.7bnブラジルが-US$0.4bnを寄与
  • 週次サウスバウンド・フロー-US$1.5bn年初来累計流入は約US$46bn
  • 週次グローバル株式ファンド・フロー+US$40bn前週は+US$16bn
  • 週次米国株式ファンド・フロー+US$28.9bn先進国市場への流入の主な源泉
  • 週次GEMファンド・フロー+US$2.1bn年初来累計流入は+US$61bn
  • 過去8週間の新興市場ファンド・フロー約+US$91bn中国は約+US$39bn、韓国は約+US$24bn、台湾は約+US$19bn
  • アジアのファンダメンタル・ロング/ショート・ファンドのグロス・レバレッジ181.0%8月月初来で14.5ポイント低下、1年以上ぶりの低水準
  • アジアのファンダメンタル・ロング/ショート・ファンドのネット・レバレッジ59.3%1年で第59パーセンタイル、5年で第82パーセンタイル
  • ヘッジファンドのアジアへの純配分28.5%MSCI World対比で11.7%オーバーウェイト、6月中旬頃は約20%オーバーウェイト
  • ヘッジファンドの台湾への純配分6.2%1年で第64パーセンタイル、5年で第93パーセンタイル
  • ヘッジファンドの韓国への純配分4.2%ロング売りはショート売りの1.5倍
  • アジア市場への年初来個人投資家流入US$64bn週中に韓国は+US$2.5bn、台湾は+US$0.1bn
  • 韓国および台湾のレバレッジETF資産US$22bn; 約US$13bnそれぞれ浮動株時価総額の約0.8%および0.4%
  • 週中最大のサウスバウンド純買いAlibaba Group +US$636mn次いでSMICが+US$267mn、Zhipuが+US$232mn
  • 週中最大のサウスバウンド純売りHua Hong Semiconductor -US$454mn次いでXiaomi Groupが-US$195mn、CSPC Pharmaceutical Groupが-US$139mn

影響と示唆

レポートで示されたフロー構造は一方向ではない。グローバル株式ファンドおよびGEMファンドへの募集は強く、中国株にも月初来で限界的な買いがみられたが、外国人投資家とヘッジファンドは引き続き韓国、日本、台湾でポジション削減を集中させ、サウスバウンド・フローも週中にマイナスへ転じた。中国の配分は5年ぶりの低水準近辺にとどまり、グローバル・ベンチマークに対するアジアのオーバーウェイトも大幅に縮小した。これは、ゴールドマン・サックスのデータにおいて、最近の買いが包括的なポジショニング回復ではなく限界的な改善を表すことを示唆する。韓国は、外国人投資家とヘッジファンドによる売り、国内個人投資家による吸収、レバレッジ商品への比較的高いエクスポージャーを同時に経験しており、このフローの乖離は短期的なボラティリティを高める可能性がある。

リスク

  • 韓国および台湾のレバレッジETFの日次リバランスは、日中ボラティリティを増幅する可能性があり、特に韓国への影響が大きい。
  • 7月の投資信託ポジショニングの結論は、総資産の約60%をカバーする暫定EPFRデータに基づいており、より多くのファンドが報告すると改訂される可能性がある。
  • 香港取引所は集計値および個別株のノースバウンド売買データを開示しなくなっており、ノースバウンド純フローの直接的な観察が制限されている。

注目点

  • 外国人投資家およびヘッジファンドによる韓国での売りが継続するか、また個人投資家資金が引き続きこれを吸収できるかを追跡する。
  • 中国A株およびH株の買いが、純配分を5年ぶりの低水準から引き上げられるかを監視する。
  • 週中のUS$1.5bnの流出後、サウスバウンド・フローが純流入へ再び転じるかを注視する。
  • アジアのファンダメンタル・ロング/ショート・ファンドのグロス・レバレッジのその後の変化、およびMSCI World対比のオーバーウェイトの程度を追跡する。
  • 完全なEPFRデータの公表後、台湾、インド、北アジア・テクノロジーのアンダーウェイトに関する結論が改訂されるかを注視する。
  • 韓国のレバレッジETF資産、信用取引残高、日次リバランス取引が日中ボラティリティに及ぼす影響を監視する。

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