High-frequency foreign portfolio flows into US and emerging-market assets レポート解説
9月7日から11日にかけて、海外投資家は米国株式特化型ファンドへUSD2.4bnを流入させた一方、米国債券特化型ファンドの純流出はUSD59mnにとどまった。EM特化型ETFへの流入は加速したが、韓国の個人投資家は米国資産の純売りに転じた。
要約
9月7日から11日にかけて、海外投資家は米国株式特化型ファンドへUSD2.4bnを流入させた一方、米国債券特化型ファンドの純流出はUSD59mnにとどまった。EM特化型ETFへの流入は加速したが、韓国の個人投資家は米国資産の純売りに転じた。
- 9月7日から11日にかけて、米国株式特化型ETFと投資信託にはUSD2.4bnの海外資金が流入した。
- 米国債券特化型ファンドの流出は、前週のUSD634mnからUSD59mnへ縮小した。
- EM特化型ETFへの流入はUSD1.5bnへ増加し、このうち株式ファンドへの流入はUSD1.7bnだった。
- 韓国の個人投資家は米国ポートフォリオ資産をUSD490mn純売却した。
- 台湾上場の米ドル建て債券ETFへの資金流入はほぼゼロだった。
レポート解説
概要
Nomuraの週次フロートラッカーによると、9月11日までの5取引日において、海外投資家による米国株式特化型ファンドへの需要は堅調に推移し、米国債券特化型ファンドの売り圧力は大幅に弱まった。また、新興国市場特化型ETFへの流入増加、韓国個人投資家の米国資産に対する純売りへの転換、台湾投資家による米ドル建て債券ETFの購入がほぼ停止したことも追跡している。
主要見解
9月7日から11日にかけて、米国株式特化型ETFおよび投資信託への海外資金流入はUSD2.4bnとなった。これは直前の5取引日のUSD3.1bnを下回ったが、依然として大幅なプラス流入であり、9月の月初来株式ファンド流入額をUSD4.9bnに押し上げた。レポートはこれを2026年8月のUSD10.7bnの流入と比較し、9月の需要はプラスを維持したものの、前月よりペースが鈍化していると示している。 米国債券特化型ETFおよび投資信託では、9月7日から11日にUSD59mnの海外資金純流出を記録した。前週の流出はUSD634mnであり、週次の流出縮小は売り圧力が大きく緩和したことを意味する。9月の月初来では債券ファンドへの資金流入はUSD11mnと小幅にプラスとなり、2026年8月のUSD1.0bnの流出後の動きとなったが、レポートは月初来の流入規模を小さいと位置付けている。 EM特化型ETFへの海外資金流入は、前週のUSD1.2bnからUSD1.5bnへ拡大した。内訳は株式主導で、株式ファンドへの強い流入がUSD1.7bnであった一方、債券ファンドからはUSD220mnが流出した。9月の月初来でEM特化型ファンドへの流入はUSD1.9bnとなり、2026年8月のUSD8.8bnの流入に続く動きである。 地域別投資家データでは、韓国個人投資家の米国資産に対する需要の弱まりが示された。9月7日から11日に、韓国個人投資家は米国ポートフォリオ資産をUSD490mn純売却し、前週のUSD410mnの純買いから反転した。週次合計は、米国株式のUSD667mn純売却と米国債券のUSD177mn純買いで構成される。9月月初来では韓国個人投資家はUSD227mnの純買いを維持したが、2026年8月のUSD3.8bnの純買いを大幅に下回った。 9月7日から11日に、米ドル建て債券に投資する取引所上場ETFへの台湾投資家の資金流入はほぼゼロとなり、前週のUSD124mnの流入に続く動きとなった。9月月初来の純買いはUSD93mnで、2026年8月のUSD476mnを下回った。Nomuraは、米国株式および債券特化型ファンドの海外資金フロー代理指標について、米国外の取引所に上場する米国特化型ファンドは主に非米国の個人投資家が保有しているとの仮定に基づく。EM向けの代理指標も同様に、EM域外市場に上場するEM特化型ファンドは主に海外投資家が保有していると仮定している。
分析フレームワーク
本レポートは、米国株式・債券特化型ETFおよび投資信託、EM特化型ETF、韓国個人投資家による米国資産投資、台湾上場の米ドル建て債券ETFについて、高頻度の週次、月初来、月次の資金フローデータを比較している。利用可能な場合は株式と債券のフローを分け、取引所上場地に基づく代理指標により海外投資家の活動を推計している。
手法メモ
取引所上場地に基づく海外資金フロー代理指標を用いた高頻度の投資家フロー追跡
Nomuraは、米国外の取引所に上場する米国特化型ファンドは主に非米国個人投資家が保有し、EM域外市場に上場するEM特化型ファンドは主に海外投資家が保有しているとみなして海外資金フローを推計する。その後、週次、月初来、月次のフローを比較する。
資産マッピングと比較
投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。
- US-focused equity ETFs and mutual funds海外資金の継続的な流入を受けた
- 強み
- 9月7日から11日にUSD2.4bnが流入し、9月月初来ではUSD4.9bnの流入
- 弱み
- 週次流入は前週のUSD3.1bnから減速
- 比較
- 2026年8月の流入はUSD10.7bn
- US-focused bond ETFs and mutual funds海外資金の流出が減少した
- 強み
- 週次流出はUSD59mnへ縮小し、9月月初来の資金フローはUSD11mnのプラス
- 弱み
- 最新週の資金フローは依然としてマイナス
- 比較
- 前週の流出はUSD634mn、2026年8月の流出はUSD1.0bn
- EM-focused ETFsより強い海外資金流入を集めた
- 強み
- 週次流入はUSD1.5bnで、株式ファンドへの流入はUSD1.7bn
- 弱み
- 債券ファンドからUSD220mnが流出
- 比較
- 週次流入は前週のUSD1.2bnから増加
- Korean retail investment in US portfolio assets純売りに転じた
- 強み
- 当週の米国債券純買いはUSD177mn
- 弱み
- 米国株式の純売りはUSD667mnに達した
- 比較
- USD490mnの純売りは、前週のUSD410mnの純買いに続く動き
主要データ
- 米国株式特化型ファンドへの海外資金流入USD2.4bn9月7日から11日;前週はUSD3.1bn
- 米国債券特化型ファンドの海外資金フロー-USD59mn9月7日から11日;流出は前週のUSD634mnから縮小
- 9月の米国特化型ファンド資金フローUSD4.9bn月初来で、主に株式流入が牽引
- EM特化型ETFへの資金流入USD1.5bn9月7日から11日;前週はUSD1.2bn
- 韓国個人投資家による米国ポートフォリオ資産への資金フロー-USD490mn9月7日から11日;前週はUSD410mnの純買い
- 台湾の米ドル建て債券ETF資金フローAlmost zero9月7日から11日;前週はUSD124mnの流入
影響と示唆
レポートのフローデータは、米国株式特化型ファンドに対する海外需要が継続し、米国債券特化型ファンドからの資金引き揚げが緩和したことを示す。EM ETFへの需要は加速したが、株式ファンドに集中していた。一方、韓国および台湾の投資家指標は、それぞれ米国資産と米ドル建て債券に対する需要の弱まりを示している。