Global commodities:金は7週間ぶりの安値から反発、夜間のコモディティ市場はまちまち
UBSによると、金は7週間超ぶりの安値を付けた後に1.5%上昇した一方、鉄鉱石と原油は下落し、銅は安定した。関連する調査では、長期の鉄鉱石価格と高品位鉱石の経済性について前向きな見方を維持している。
要約
UBSによると、金は7週間超ぶりの安値を付けた後に1.5%上昇した一方、鉄鉱石と原油は下落し、銅は安定した。関連する調査では、長期の鉄鉱石価格と高品位鉱石の経済性について前向きな見方を維持している。
- 金は7週間超ぶりの安値を付けた後、1.5%上昇してUS$4,176.85/ozとなった。
- 鉄鉱石は、港湾到着量の増加と中国の国慶節休暇を控えた鉄鋼需要の弱さを受け、0.9%下落してUS$93.15/dmtとなった。
- 銅は、チリの鉱山ストの可能性が需要懸念を相殺し、0.1%上昇した。
- 中東からの輸出回復の兆しを受け、Brentは3.3%下落してUS$102.59/bblとなった。
- UBSは長期の鉄鉱石価格前提をUS$85/tから実質2026年ドル建てUS$93/tへ引き上げ、2035年から適用する。
レポート解説
概要
このUBSの日次コモディティノートは、バルクコモディティ、ベースメタル、貴金属、エネルギー、戦略鉱物、為替の夜間価格変動を概観する。金は7週間ぶりの安値から反発した一方、鉄鉱石と原油は下落し、関連するUBS調査はより高い長期鉄鉱石価格前提とプレミアム品位鉱石の重要性を示している。
主要見解
金は7週間超ぶりの安値に達した後、1.5%、すなわちUS$62.58/oz上昇してUS$4,176.85/ozとなった。他の貴金属はまちまちで、銀は0.7%上昇してUS$61.42/oz、パラジウムは0.8%上昇してUS$1,223.95/ozとなる一方、プラチナは0.5%下落してUS$1,708.65/ozとなった。表によると、金は月初来および年初来で3.5%下落している。 バルクコモディティは軟調だった。港湾到着量の増加と中国の国慶節休暇を控えた鉄鋼需要の弱さを受け、61% CFR中国北部の鉄鉱石は0.9%下落してUS$93.15/dmtとなった。中国の鉄鉱石先物は0.4%下落してCNY707.5/tとなった。原料炭は0.1%下落してUS$272.40/t、一般炭はUS$141.21/tで横ばいだった。 ベースメタルでは、銅は0.1%上昇してUS$6.54/lbとなり、おおむね安定した。UBSは、チリでの鉱山ストの脅威が需要懸念を相殺したとみている。アルミニウムとニッケルはともに1.2%下落し、それぞれUS$1.46/lb、US$7.25/lbとなった。亜鉛は0.3%上昇した。 中東からの輸出回復を示す兆候が原油を圧迫し、エネルギー価格は下落した。Brentは3.3%下落してUS$102.59/bbl、WTIは1.8%下落してUS$85.49/bbl、JKM LNGは2.5%下落してUS$25.44/mmbtuとなった。一般炭は横ばいで、ウランは0.6%下落してUS$89.30/lbとなった。 UBSの関連する鉄鉱石調査は、長期の61% CFR中国価格前提を、従来のUS$85/tから実質2026年ドル建てUS$93/tへ引き上げ、2035年から適用する。根拠として、中国の製造業輸出への転換と約30億人のグローバルサウスの台頭による新たな需要局面、ならびに底堅いコスト曲線の支えを挙げている。UBSはさらに、鉄鉱石品位の低下、2035年までの約800Mtの枯渇、限定的なスクラップ使用、弱いサイクルでの設備投資による抑制的な供給増加を指摘している。 別の関連UBS見解では、中期の鉄鉱石市場はおおむね均衡を保ち、ベンチマーク価格はコストインフレと、減速しつつも底堅い鉄鋼需要に支えられると予想する。CIAについては、絶対的な鉄鉱石価格よりも品位が主要な差別化要因であるとみている。高級製鋼原料の需要拡大、海上輸送鉱石の品質低下、ブレンド需要の増加が、超高品位鉄鉱石生産者の構造的に魅力的な経済性を支える。CIAのDirect Reduction Pellet Feed施設の稼働率上昇に伴い、プレミアム獲得の改善余地があるとUBSはみている。
分析フレームワーク
UBSはまず夜間の価格変動を要約し、次に主要な動きを短期的な需給要因と結び付けている。具体的には、鉄鉱石では港湾到着量と鉄鋼需要、銅ではチリの鉱山操業リスク、原油では中東からの輸出回復を取り上げる。また、長期の鉄鉱石調査では、需要、供給枯渇、スクラップ使用、コスト曲線、製品品位を組み合わせて分析している。
手法メモ
コモディティの需給分析
本ノートは、鉄鋼需要、港湾到着量、鉱山操業リスク、輸出回復、枯渇、抑制された供給増加を通じて、価格変動と長期の鉄鉱石前提を説明している。
鉄鉱石のコスト曲線による下支え
UBSは、底堅いコスト曲線の支えとコストインフレを、ベンチマーク鉄鉱石価格を支える要因として挙げている。
鉱業セクター評価におけるDCF手法
UBSは、鉱業セクターの評価にDCFを用い、場合によってはEV/EBITDAと組み合わせるとしている。
DCFとEV/EBITDAを組み合わせた評価
UBSは、鉱業セクターの評価でDCFとEV/EBITDAを組み合わせる場合があるとしている。
主要データ
- 金US$4,176.85/oz夜間+1.5%、月初来および年初来-3.5%
- 61% CFR中国北部の鉄鉱石US$93.15/dmt夜間-0.9%、月初来-6.4%、年初来-11.7%
- 銅US$6.54/lb夜間+0.1%
- Brent原油US$102.59/bbl夜間-3.3%、月初来+7.8%、年初来+68.7%
- WTIUS$85.49/bbl夜間-1.8%
- 長期鉄鉱石価格前提US$93/t実質2026年ドル建て、2035年から適用。US$85/tから引き上げ
影響と示唆
本レポートは、短期的なコモディティ市場のまちまちな状況を示している。弱い鉄鋼需要と港湾到着量の増加は鉄鉱石を圧迫し、潜在的な供給混乱は銅を支え、中東からの輸出回復は原油を押し下げる。UBSの関連する長期鉄鉱石調査は、供給規律、枯渇、コスト面の支え、需要構造の変化が価格を支え得るとし、高品位鉱石は低品位供給を上回る位置付けとなる可能性を示している。
リスク
- 鉱業セクターへの投資について、UBSはコモディティ価格と為替の変動性、ならびに企業または業界の業績に大きく影響し得る政治、財務、操業上のリスクを指摘している。