レポート解説
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レポート解説Hilo Research

Global commodities markets:原油安によるインフレ懸念の緩和で金が上昇、中国の需要シグナルが銅を支えた。

UBSの日次コモディティノートは、貴金属と銅が上昇する一方、原油と複数のリチウム製品が下落するなど、夜間市場が総じてまちまちだったことを示した。鉄鉱石は予想を上回る銑鉄生産に支えられたが、銅は米国の関税リスクへの警戒が続いている。

機関UBS
日付20260921
業界global commodities

要約

UBSの日次コモディティノートは、貴金属と銅が上昇する一方、原油と複数のリチウム製品が下落するなど、夜間市場が総じてまちまちだったことを示した。鉄鉱石は予想を上回る銑鉄生産に支えられたが、銅は米国の関税リスクへの警戒が続いている。

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コモディティ金銅原油鉄鉱石リチウム中国需要米国関税
  • 金は0.8%上昇してUS$4,376.91/ozとなり、UBSは原油安によるインフレ懸念の緩和を要因としている。
  • 銅は関税不確実性が残る中でも、中国の需要シグナルに支えられて0.5%上昇し、US$6.61/lbとなった。
  • 鉄鉱石は予想を上回る銑鉄生産に支えられ、0.7%上昇してUS$96.65/dmtとなった。
  • 中国がイランに対し、フーシ派によるサウジ石油施設への攻撃を抑えるよう求めたとの報道後、Brentは0.2%下落してUS$103.87/bblとなった。
  • スポジュメンは2.1%下落してUS$1,825/t、リチウム水酸化物は1.8%下落した。

レポート解説

概要

このUBSの日次ノートは、バルクコモディティ、ベースメタル・貴金属、エネルギー、戦略鉱物、一部通貨の夜間の動きをまとめたものだ。中心的なメッセージは、原油安が金を支え、中国需要が銅と鉄鉱石を支える一方、複数のエネルギー転換鉱物価格が下落したということである。

主要見解

UBSによると、金は0.8%上昇してUS$4,376.91/ozとなる一方、Brentは0.2%下落してUS$103.87/bbl、WTIは0.1%下落してUS$92.05/bblとなった。ノートは、原油安がインフレ懸念を緩和したことを金の上昇要因としている。中国がイランに対し、フーシ派によるサウジ石油施設への攻撃を抑えるよう求めたとの報道後、Brentは下落した。 バルクコモディティでは、鉄鉱石は予想を上回る銑鉄生産を受けて0.7%上昇し、US$96.65/dmtとなった。原料炭は1.0%下落してUS$277.90/tとなり、ニューカッスル一般炭はUS$148.56/tで横ばいだった。 銅は、中国の需要シグナルが米国関税を巡る不確実性を相殺し、0.5%上昇してUS$6.61/lbとなった。UBSは別途、LME銅が9月10日の米国関税延期をきっかけとした売りをおおむね取り戻し、3か月物価格がUS$14,000/tを上回っていると指摘している。投資家は銅の中期見通しに構造的に強気である一方、UBSによれば、関税のテールリスクと2027年に基礎的な銅市場がどの程度逼迫するかを巡る議論から、現行水準では短期センチメントは慎重である。 戦略鉱物価格は軟調で、リチウム水酸化物は1.8%下落してUS$16,000/t、スポジュメン6%は2.1%下落してUS$1,825/tとなり、炭酸リチウムはUS$17,300/tで横ばいだった。UBSの中国EV・バッテリー月次更新では、8月のNEV卸売台数は1.5m台で、前月比4%、前年比18%増となり、卸売EV普及率は前年比12パーセントポイント上昇して64%に達した。国内ブランドのNEV普及率は74%、高級ブランドは53%、合弁ブランドは16%だった。BEVのシェアは前年比5.8パーセントポイント上昇し、PHEVとEREVはそれぞれ4.6パーセントポイント、1.2パーセントポイント低下した。

分析フレームワーク

UBSは日次の横断的なコモディティ価格表に簡潔な材料別コメントを組み合わせている。個別市場の変動を短期の供給、需要、地政学、政策の展開と結び付け、銅および中国EV・バッテリー動向に関する重点リサーチ更新で日次の観察を補完している。

主要データ

  • 金US$4,376.91/oz当日0.8%上昇。UBSは原油安によるインフレ懸念の緩和を上昇要因としている。
  • Brent原油US$103.87/bbl当日0.2%下落。月初来9.1%上昇、年初来70.8%上昇。
  • 銅US$6.61/lb当日0.5%上昇。月初来2.0%上昇、年初来16.8%上昇。
  • 鉄鉱石US$96.65/dmt当日0.7%上昇。予想を上回る銑鉄生産に支えられた。
  • スポジュメン6%US$1,825/t当日2.1%下落、月初来21.2%下落。
  • 中国NEV卸売台数1.5m units8月の台数は前月比4%、前年比18%増加。卸売EV普及率は64%に達した。

影響と示唆

ノートは、原油安がインフレ感応度の高い金を支え、中国関連需要が銅と鉄鉱石を下支えする一方、リチウム市場は弱含みを続けるという、まちまちのコモディティ環境を示している。銅についてUBSは、中期的な構造的楽観と、関税および2027年の市場逼迫を巡る不確実性によるより慎重な短期センチメントを区別している。

リスク

  • 米国関税のテールリスクが銅の短期センチメントを圧迫する可能性がある。
  • 2027年の基礎的な銅市場の逼迫度合いは依然として不確実である。

注目点

  • 銅に影響する米国関税政策の展開。
  • 2027年に向けた銅市場の逼迫を示す証拠。
  • 中国の需要シグナルと銑鉄生産。
  • サウジ石油施設への攻撃に関連する原油市場の展開。
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