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レポート解説Hilo Research

Lithium market and global BEV demand レポート解説

8月の世界BEV販売は前年比1%増、前月比2%増の967k unitsとなり、中国は堅調だった一方、米国は引き続き弱かった。J.P. Morganは2029年までのリチウム供給不足見通しを維持したが、スポジュメン価格予想を引き下げ、PLSを最有力候補に挙げた。

機関JPMorgan
日付20260917
業界Lithium

要約

8月の世界BEV販売は前年比1%増、前月比2%増の967k unitsとなり、中国は堅調だった一方、米国は引き続き弱かった。J.P. Morganは2029年までのリチウム供給不足見通しを維持したが、スポジュメン価格予想を引き下げ、PLSを最有力候補に挙げた。

PLS Group:Overweight、2026年9月16日時点で表示された価格はA$4.25。
リチウムBEV販売EV普及率中国米国EU-10スポジュメンPLS
  • 8月の世界BEV販売は967k unitsで、前月比2%増、前年比1%増だったが、年初来では横ばい。
  • 中国のBEV販売は前月比8%増の698k unitsへ反発し、BEV普及率は45%、総EV普及率は65%に達した。
  • 米国のBEV販売は80k unitsへ増加したが、年初来では31%減で、普及率は6%にとどまった。
  • EU-10のBEV販売は前月比14%減の189k unitsだったが、年初来では40%増で、普及率は29%へ上昇した。
  • J.P. Morganは2027年のスポジュメン予想を約13%引き下げてUS$2,400/tとし、2028年予想を16%引き下げてUS$2,000/tとした。

レポート解説

概要

本レポートは、中国、米国、EU-10における8月のBEV販売と普及率データを用いて需要状況を評価する。J.P. Morganは地域別のEV勢いはまちまちとみる一方、従来予想より規模は小さいものの、リチウム市場は2029年まで供給不足が続くと予測している。

主要見解

中国、EU、米国を合計した世界のBEV販売は8月に前月比2%増の967k unitsとなり、前年比ではわずか1%増だった。年初来の世界販売は横ばいだった。それでもBEV普及率は2026年7月の25%から27%へ上昇しており、総自動車需要が低迷する中でも電気自動車のシェアが拡大したことを示している。 中国は8月の伸びの主因だった。BEV販売は前月比8%増の698k unitsへ反発し、BEV普及率は45%に上昇した。プラグインハイブリッドを含む総EV普及率は64%から65%へ上昇した。レポートは、中国データが従来の卸売販売ではなく小売販売を参照するようになった点を指摘しており、データ比較における重要な前提となる。 米国は今回の更新で依然として最も弱い主要市場だった。8月のBEV販売は77kから3%増えて80k unitsとなったが、年初来では31%減で、BEV普及率は6%で変わらなかった。これに対し、EU-10のBEV販売は前月比14%減の189k unitsだったものの、年初来では40%増加した。普及率は7月の25%から29%へ上昇しており、月間販売が減少したにもかかわらずシェア上昇が続いたことを示す。 J.P. MorganはこれらのEV需要指標を、直近のリチウム需給レビューに結び付けている。同社は2029年までのリチウム市場の供給不足予測を維持するが、不足幅は従来予測より小さいとしている。この見直しを踏まえ、2027年のスポジュメン価格予想を約13%引き下げてUS$2,400/t、2028年予想を16%引き下げてUS$2,000/tとした。リチウム株の中では、レポートはPLSを最有力候補としている。

分析フレームワーク

レポートは中国、米国、EU-10の月次BEV販売、前年比・前月比の変化、普及率を追跡する。その後、これらの地域需要指標をJ.P. Morganのリチウム需給レビューと組み合わせ、市場バランスとスポジュメン価格見通しを更新している。

手法メモ

  • 業界・産業分析フレームワーク需給フレームワーク

    リチウムの需給レビュー

    J.P. MorganはEV需要指標とリチウムの需給評価を組み合わせ、2029年までの市場供給不足を予測し、スポジュメン価格の前提を修正している。

  • 業界・産業分析フレームワーク普及率Sカーブ

    BEVおよび総EV普及率

    レポートは販売台数だけに依存せず、自動車販売に占めるBEVとEVの比率を測定して地域別の普及進展を示している。

資産マッピングと比較

投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。

  • PLS Group (PLS.AX)
    J.P. Morganがリチウム分野で最有力候補とする銘柄。
    強み
    レポートの選好するリチウム株として特定されている。

主要データ

  • 8月の世界BEV販売967k units前月比2%増、前年比1%増、年初来では横ばい。
  • 8月の世界BEV普及率27%2026年7月の25%から上昇。
  • 8月の中国BEV販売698k units前月比8%増。
  • 8月の中国BEV / 総EV普及率45% / 65%BEV普及率が上昇し、総EV普及率は64%から上昇。
  • 8月の米国BEV販売80k units77kから前月比3%増だが、年初来では31%減。普及率は6%で変わらず。
  • 8月のEU-10 BEV販売189k units前月比14%減だが、年初来では40%増。普及率は25%から29%へ上昇。
  • 2027年のスポジュメン予想US$2,400/t従来予想比で約13%引き下げ。
  • 2028年のスポジュメン予想US$2,000/t従来予想比で16%引き下げ。

影響と示唆

レポートは、中国の高いBEV販売と普及率がリチウム需要を支えるとみる一方、米国の年初来販売の弱さとEUの月次販売トレンドの混在は、地域別の勢いが不均一であることを示すとしている。J.P. Morganはなお2029年までのリチウム市場の供給不足を予測するが、より狭い市場バランスの見通しは2027年および2028年のスポジュメン価格予想の引き下げを支持する。

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