ソフトウェア(分析データベース、トランザクション・データベース、オブザーバビリティ、マーケティング・テクノロジー、BI・可視化):採用データが明らかにする米国ソフトウェア市場シェアの再編:Snowflake、Databricks、Grafana、Power BIが際立つ勢いを示す
Barclaysは約10年にわたり約3億件の求人を用いて90のソフトウェア製品を追跡し、ソフトウェア採用需要が分析データベースとオブザーバビリティを主導役として引き続き着実に拡大していることを確認した。オープンソース製品は引き続き拡大しており、Snowflake、Databricks、Grafana、PostgreSQL、HubSpot、Power BIはそれぞれの市場で力強いシェア拡大の勢いを示している。
要約
Barclaysは約10年にわたり約3億件の求人を用いて90のソフトウェア製品を追跡し、ソフトウェア採用需要が分析データベースとオブザーバビリティを主導役として引き続き着実に拡大していることを確認した。オープンソース製品は引き続き拡大しており、Snowflake、Databricks、Grafana、PostgreSQL、HubSpot、Power BIはそれぞれの市場で力強いシェア拡大の勢いを示している。
- ソフトウェア関連の求人掲載は引き続き増加しており、依然として全体の採用市場を上回っている。
- 過去2年間では、分析データベースが最も急成長したソフトウェア分野であり、オブザーバビリティが2位だった。
- SnowflakeとDatabricksはハイパースケーラーやレガシー製品を上回り、採用需要指標ではDatabricksがSnowflakeに追いついている。
- GrafanaはSplunkを上回り、オブザーバビリティ求人のシェアが最も高い製品となった。
- PostgreSQLが最も強い勢いを示す一方、MongoDBは成長の勢いを取り戻す必要がある。
- HubSpotはマーケティング・テクノロジー市場で首位に浮上し、Brazeはモダンなマーケティング・テクノロジー・プラットフォームの中で最大のシェア拡大を記録した。
- Power BIはOfficeとのバンドルにより、支配的なBI可視化プラットフォームとなった。
レポート解説
概要
本レポートは、求人掲載における特定ソフトウェア製品への言及を需要の代理指標として用い、米国ソフトウェア業界の5大分野における採用状況と相対シェアを追跡している。総合的な結論は、AIの進展にもかかわらずソフトウェア需要は勢いを失っておらず、業界の採用は着実に成長を続けている一方、市場内部では急速な再編が進んでいるというものだ。分析データベースとオブザーバビリティが成長を主導し、オープンソース・ツールが影響力を拡大しており、各セグメントの勝者にはSnowflake、Databricks、Grafana、PostgreSQL、HubSpot、Braze、Microsoft Power BIが含まれる。
主要見解
本レポートはまず業界レベルでの需要の底堅さを評価している。Barclaysは約10年にわたる約3億件の求人を機械読取し、90のソフトウェア製品への言及を記録した。データは数千社の採用ページから取得され、2025年だけでも3万社超をカバーしている。企業が求人要件でソフトウェア・スキルや技術スタックを明示的に挙げる場合、通常は当該製品を利用していることを意味する。ソフトウェアのビジネスモデルはライセンス席数とも結び付くことが多いため、採用における言及は顧客需要、導入進捗、相対的な市場シェアの代替指標となり得る。ソフトウェア関連の求人は総求人を上回るペースで着実に増えており、レポートはこれをAI関連のネガティブなセンチメント下でも需要が底堅いことを示す前向きな兆候と見ている。ただし、データソースと対象企業が継続的に拡大し、年初にも大幅な拡大があったため、データには上方バイアスがある。したがって、絶対的な前年比成長率には依拠せず、異なる求人バスケット間の相対比較にのみ利用している。 分野別では、分析データベースが過去2年間で最も急成長したカテゴリーである。レポートはその一因を、AIアプリケーションが「クリーンなデータ」を必要とし、ソフトウェア投資サイクルにおけるデータ・インフラの優先度を高めているためとみている。オブザーバビリティが2位に続く。トランザクション・データベースとBI可視化は成長がより緩やかであるものの、両者の求人サンプルは約400万件を超え、約100万件程度の大半のカテゴリーより大幅に大きい基盤を有するため、成長のハードルが高い。マーケティング・テクノロジーの成長率はオブザーバビリティと可視化の中間にある。サンプル数は、分析データベースが約120万件のユニーク求人、オブザーバビリティが約140万件、マーケティング・テクノロジーが約70万件、トランザクション・データベースが約400万件、BI可視化が約400万件超である。 クラウドベンダーとオープンソース製品のシェア変化は一様ではない。トランザクション・データベースにおけるAmazon、Microsoft、Google、Oracleの合計シェアは、過去10年間で約75%から約60%に低下した。レポートのより広い記述では、現在はおよそ半分を占めるとも述べている。同期間に、オープンソース・ツールのシェアは約30%から約50%に上昇した。OracleとMicrosoft SQL Serverは徐々にシェアを失った一方、Amazon DynamoDBとAzure Cosmos DBは小規模な基盤から成長した。分析データベースでは、クラウドベンダーのシェアは2022年まで急速に上昇し、TeradataやNetezzaなどのレガシー製品を押しのけたが、その後は横ばいとなり、代わってSnowflakeとDatabricksがクラウドベンダーを上回った。オブザーバビリティは異なり、クラウドベンダーは主にAmazon CloudWatchにけん引され、Azure MonitorとAmazon OpenSearchがこれに続いて、なおシェアを伸ばしている。トランザクション・データベースとオブザーバビリティの両方で、オープンソース製品の全体的影響力はクラウドベンダー製品を上回る。 分析データベースは、市場シェア再編の最も顕著な例である。10年前にはTeradataが関連求人の半数超に登場していたが、2026年までにSnowflakeとDatabricksが明確なリーダーとなり、それぞれ求人のほぼ半数に登場した。この顧客需要指標ではDatabricksがSnowflakeに追いつく、あるいはわずかに上回っている。クラウドベンダーでは、Google BigQueryが約20%、Amazon Redshiftが約10%、Microsoft Synapseが約5%を占める。Redshiftは2010年代後半の初期リーダーの地位から下落を続け、BigQueryは3つのクラウドベンダーの中で首位となり、Synapseは過去約5年間で横ばいから低下傾向にある。オープンソースのClickHouseは約3%と依然小規模だが、すでにCloudera、Netezza、Verticaを上回っている。この分野では合計10製品を追跡しており、そのうち6製品は上場企業、3製品は非公開企業、1製品はオープンソース製品に属する。 オブザーバビリティ市場における中心的な変化はGrafanaの台頭である。10年前にはSplunkが求人の約半分、Elasticが約30%、SolarWindsが約10%から20%を占めていたが、2026年までにオープンソースのGrafanaがSplunkをわずかに上回り、両者は約30%超となった。ElasticとDatadogはそれぞれ約20%を占めるが、方向性は逆である。Elasticのシェアは低下している一方、Datadogは上昇を続け、Elasticに追いついた。Amazon CloudWatchとDynatraceはそれぞれ約10%から15%を占める。CloudWatchはより速く成長している一方、Dynatraceは概ね安定しており、上場ピュアプレイ・ソフトウェアベンダーの中で規模は最小である。より小規模なOpenTelemetryとPrometheusはそれぞれ約5%を占めるが、採用も急速に進んでいる。New Relic、SolarWinds、Sumo Logicなどの非公開化製品は、シェアがより小さいか継続的に低下している。この市場には約140万件のユニーク求人と約30製品があり、そのうち約20製品は上場企業、3製品は非公開企業、7製品はオープンソース製品に属する。 トランザクション・データベースは、基盤となるアプリケーション層に組み込まれているため、より「スティッキー」である。データベースの切替にはアプリケーションの書き換えが必要になることが多く、異なるワークロードには異なるアーキテクチャも必要となる。請求や中核銀行業務のような構造化された数値ワークロードには、Oracle、Microsoft SQL、PostgreSQLなどのSQLデータベースがより適している一方、製品カタログを含むeコマース・アプリケーションにはMongoDBなどのNoSQL製品がより適している可能性がある。規模と速度の要件も選択に影響するため、このセグメントには多くの有力な競合が存在する。10年前にはMicrosoft SQL ServerとOracleがそれぞれ40%から50%を占めていた。現在も両者はそれぞれ約30%を占めるが、PostgreSQLが追いついている。MySQLは約20%、MongoDBは15%超を占める。PostgreSQLはMySQLに代わり、優先されるオープンソースSQLデータベースとなった。その勢いはAWS Auroraなどのクラウドサービスや、Snowflake、Databricks、Supabaseなどのプラットフォームによってさらに支えられている。MongoDBは堅固な地位を維持しているものの、一部で勢いを失っており、新CEOにとってその勢いを取り戻すことが重要な課題だとレポートはみている。 マーケティング・テクノロジーでは、10年前にAdobeが求人の約半分を占め、OracleのEloquaとCrowdTwistが合計で約25%、Salesforceが約15%を占めていた。現在、HubSpotは約40%で首位、Adobeが約30%、Salesforceが約20%で続く。レポートは、HubSpotがCRM、マーケティング自動化、コンテンツ管理、営業支援にまたがる幅広いプラットフォームを通じ、さまざまな規模の顧客やユースケースに浸透してきたと考えている。ただし、これは完全に同等条件での比較ではない。Adobe Marketing Cloud、Salesforce Marketing Cloud、Eloqua、CrowdTwistは、HubSpotよりもBrazeやKlaviyoなどの顧客エンゲージメント・プラットフォームとより直接的に比較可能である一方、HubSpotはより幅広い領域をカバーしている。モダンなマーケティング・テクノロジー・プラットフォーム群では、過去10年間にMailchimpが最もシェアを失い、Brazeが最もシェアを獲得した。Mailchimpは依然2位であり、IterableとKlaviyoがそれぞれ3位と4位に上昇している。レポートは、企業が高度な顧客エンゲージメント、クロスチャネル・オーケストレーション、リアルタイム・パーソナライゼーション、AIマーケティング・ワークフローを優先するなかで、BrazeとKlaviyoがシェアを拡大し続けると予想している。資本力の弱い非公開ベンダーは製品革新と市場拡大のペースを維持することに苦戦する可能性があり、Mailchimpは引き続き圧力下に置かれる可能性がある。 BI・可視化市場はMicrosoft Power BIが支配している。10年前のリーダーはTableauとOracle BIだったが、2026年までに可視化求人の約75%がPower BIに言及しており、レポートはそのシェア成長をMicrosoftによるPower BIとOfficeのバンドルに結び付けている。Tableauは2021年に約60%でピークを付けた後、40%未満まで低下した。市場は依然として比較的細分化されており、追跡対象の14製品のうち9製品は上場企業、5製品は非公開企業に属する。レポートはまた、分析対象の90ソフトウェア製品のうち14製品がプライベート・クレジット発行体によって保有されており、求人データはソフトウェアのプライベート・クレジット発行体における事業需要の変化を捉える窓口にもなり得ると指摘している。
分析フレームワーク
Barclaysはまず求人を機械読取して特定ソフトウェア製品への言及を特定し、その後、分析データベース、トランザクション・データベース、オブザーバビリティ、マーケティング・テクノロジー、BI・可視化という5分野にわたる包括的な製品ユニバースを構築した。次に、特定製品に言及する求人件数を、同じ分野における主要製品のいずれかに言及する求人総数で割り、相対シェアを推定して10年間の変化を観察した。また、上場企業、非公開企業、オープンソース・ツール、ハイパースケール・クラウドベンダーを区別している。分析はまずソフトウェア採用と全体採用を比較し、次に分野間の成長を比較し、最後に製品シェア、競争方向、事業メカニズムを掘り下げる。レポートは、カバレッジの拡大の影響を受けたデータを絶対的な前年比指標として扱うことを明確に避けている。
手法メモ
オルタナティブデータとしての求人掲載の機械読取
本レポートは約3億件の求人を機械読取し、90のソフトウェア製品の名称言及を特定することで、大規模かつ長期の非伝統的データを用いてソフトウェア導入を観察している。
顧客需要と導入の代理指標としての採用言及の利用
企業が特定ソフトウェアの経験を持つ従業員を採用する場合、通常は当該製品を利用していることを意味する。ソフトウェア収益はライセンス席数とも結び付くことが多いため、レポートは採用言及の変化を用いて顧客需要、製品導入、潜在的な販売量を結び付けている。
ソフトウェア分野内の採用言及シェアの推定
本レポートは、単一製品に言及する求人件数を、同じソフトウェア分野の主要製品のいずれかに言及する求人総数と比較して、相対的な市場シェアを推定している。この手法は絶対的な収益シェアの測定ではなく、トレンドおよび横断面比較に用いられる。
資産マッピングと比較
投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。
- Snowflake (SNOW)分析データベースの明確なリーダーの一社であり、採用需要シェアはほぼ半分に達し、クラウドベンダーとレガシー・データベース製品を上回っている。
- 強み
- 同社の分野は過去2年間で最も急成長しており、求人掲載内の製品言及で際立つ勢いを示している。
- 弱み
- レポートの指標ではDatabricksが追いついており、リーダーシップ上の優位性には競争圧力がかかっている。
- 比較
- Databricksと共同首位であり、BigQuery、Redshift、Synapse、Teradataを上回る。
- リスク
- 顧客需要シェアにおけるDatabricksの継続的な上昇が、相対的なリードを制限する可能性がある。
- Databricks (非公開企業)同社の分析データベース需要シェアはSnowflakeに追いつく、あるいはわずかに上回っており、ハイパースケール・クラウドベンダー製品を上回っている。
- 強み
- 求人掲載言及のシェアはほぼ半分に達し、勢いはレポート全体で最も強い部類にある。
- 比較
- Snowflakeとともにセグメントを主導し、主要クラウドベンダーとレガシー製品を明確に上回る。
- Grafanaレポートの指標でSplunkを上回り、市場シェア首位となったオープンソースのオブザーバビリティ製品。
- 強み
- オブザーバビリティにおいて最も強い需要成長を示し、2026年のシェアは約30%を上回る。
- 弱み
- レポートは、需要の急増についてはなお追加の検証が必要だと指摘している。
- 比較
- Splunkをリードし、勢いもElasticとDynatraceを上回る。
- リスク
- 需要の急速な上昇の要因と持続可能性は、レポートが綿密なモニタリングを推奨する論点である。
- Datadogシェアが継続的に上昇し、最近Elasticに追いついた上場ピュアプレイのオブザーバビリティ・ソフトウェアベンダー。
- 強み
- 求人掲載シェアは約20%で、上昇傾向にある。
- 弱み
- 現在のシェアはGrafanaとSplunkを下回る。
- 比較
- 下落するElasticとは逆方向に動いており、勢いはGrafanaに次ぐ。
- リスク
- 市場は依然として高度に細分化されており、オープンソース製品とクラウドベンダーの提供する製品との競争に直面している。
- MongoDB (MDB)トランザクション・データベースにおける重要なNoSQL製品であり、現在の求人掲載シェアは15%を超える。
- 強み
- 製品カタログなどの非構造化またはNoSQLアプリケーション・ワークロードに適しており、スティッキーなデータベース市場で堅固な地位を保っている。
- 弱み
- 最近、相対的な勢いの一部を失っている。
- 比較
- シェアはPostgreSQL、Oracle、Microsoft SQL Serverの各約30%を下回り、MySQLの約20%も下回る。
- リスク
- PostgreSQLはクラウドベンダー、Snowflake、Databricks、Supabaseの支援を受けており、MongoDBの新CEOは市場の勢いを取り戻す必要がある。
- Oracle (ORCL)トランザクション・データベースでなお大きなシェアを有するが、長期的な勢いは低下している。マーケティング・テクノロジーおよびBI製品もシェアを失っている。
- 強み
- トランザクション・データベースは大きな導入基盤と強いスティッキネスを持ち、求人掲載言及の現在のシェアはなお約30%である。
- 弱み
- トランザクション・データベースのシェアは10年前の40%から50%から約30%へ低下し、マーケティング・テクノロジーでも主導的地位から後退している。
- 比較
- トランザクション・データベースのシェアは現在、Microsoft SQL ServerおよびPostgreSQLと概ね同程度である。
- リスク
- オープンソース・データベースと新しいマーケティング・プラットフォームによる継続的なシェア拡大が、さらなる圧力を生む可能性がある。
- Microsoft Power BIBI・可視化市場で支配的なプラットフォームとなった。
- 強み
- Officeとのバンドルが採用を促進し、可視化求人の約75%がPower BIに言及している。
- 弱み
- Microsoftのシェアは、一部のトランザクションおよび分析データベース製品では並行して強まっていない。
- 比較
- 2022年にTableauに追いつき、その後はより強いパフォーマンスを示している。Tableauは現在40%未満に低下した。
- リスク
- BI可視化市場は依然として細分化されており、多数の他ベンダーが存在する。
- HubSpotマーケティング・テクノロジー求人で最も高いシェアを持つプラットフォームとなり、現在約40%を占める。
- 強み
- CRM、マーケティング自動化、コンテンツ管理、営業支援にまたがり、さまざまな規模の企業と幅広いユースケースに浸透している。
- 弱み
- 製品カバレッジは顧客エンゲージメントに特化したプラットフォームより広く、シェア比較は完全に同等条件ではない。
- 比較
- Adobeの約30%、Salesforceの約20%をリードし、複数のレガシー企業向けマーケティング・プラットフォームを上回った。
- Braze and Klaviyo両社は、企業がモダンな顧客エンゲージメント、クロスチャネル・オーケストレーション、リアルタイム・パーソナライゼーション、AIマーケティング・ワークフローへ移行する恩恵を受けている。
- 強み
- Brazeは過去10年間でモダンなマーケティング・テクノロジー・プラットフォーム群における最大のシェア拡大を記録し、Klaviyoは同グループで4位に上昇した。
- 比較
- BrazeはMailchimpより強いシェア拡大の勢いを持つ。IterableとKlaviyoは同グループでそれぞれ3位と4位のプラットフォームである。
主要データ
- 機械読取した求人掲載総数約3億件ほぼ10年にわたり、90のソフトウェア製品への言及を記録
- 2025年の企業ソース・カバレッジ3万社超求人掲載は数千社の採用ページから取得
- 分析データベースのサンプル約120万件のユニーク求人過去2年間で5分野のうち最も急成長
- オブザーバビリティのサンプル約140万件のユニーク求人過去2年間の成長率で2位
- トランザクション・データベースのサンプル約400万件のユニーク求人過去2年間で最も低い成長率だが、非常に大きな基盤からの成長
- マーケティング・テクノロジーのサンプル約70万件のユニーク求人20超のソフトウェア製品をカバー
- BI・可視化のサンプル約400万件超のユニーク求人過去2年間の成長は緩やかだが、より大きな基盤からの成長
- クラウドベンダーのトランザクション・データベース合計シェア約75%から約60%に低下過去10年間における求人掲載言及シェアの変化
- トランザクション・データベースにおけるオープンソースのシェア約30%から約50%に上昇過去10年間における求人掲載言及シェアの変化
- 2026年の分析データベースのリーダーSnowflakeとDatabricksがそれぞれ約50%採用需要指標ではDatabricksがSnowflakeに追いついている
- 2026年のオブザーバビリティのリーダーGrafanaとSplunkはいずれも約30%超GrafanaがSplunkをわずかに上回った
- 主要トランザクション・データベースの現在のシェアOracle、Microsoft SQL Server、PostgreSQLはいずれも約30%MySQLは約20%、MongoDBは15%超
- 現在のマーケティング・テクノロジー首位HubSpotが約40%Adobeは約30%、Salesforceは約20%
- 求人掲載言及におけるPower BIのシェア約75%2026年のBI可視化市場における支配的プラットフォーム
- 求人掲載言及におけるTableauのシェア40%未満2021年に約60%でピーク
- プライベート・クレジット発行体に関連する製品90製品中14製品レポートは求人掲載がソフトウェア・プライベート・クレジットに関する視点も提供し得ると考えている
影響と示唆
本レポートは、ソフトウェア関連採用の継続的な成長はAIの進展のなかでも業界需要が底堅いことを示す一方、機会はレガシーベンダーや一部クラウドベンダー製品から、より急成長する独立系プラットフォームやオープンソース・ツールへ移行していると考えている。分析データベースはAI関連のデータ準備需要の恩恵を受け、SnowflakeとDatabricksが主導している。GrafanaとPostgreSQLは、オープンソース・エコシステムがオブザーバビリティとトランザクション・データベースにおける競争をいかに再形成しているかを示す。HubSpot、Braze、Klaviyo、Power BIは、プラットフォームの広がり、モダンな機能、製品バンドルが採用にとって重要であることを示している。求人データは非公開企業やプライベート・クレジット発行体もカバーしており、従来の収益や市場シェアのデータを観察しにくい領域を補完する。
リスク
- データソースと対象企業の継続的な追加、および年初の大幅な拡大により、採用データには上方バイアスがある。そのため、絶対的な前年比成長を実際の市場成長として直接扱うことはできない。
- マーケティング・テクノロジー・プラットフォームは製品カバレッジが異なるため、HubSpotと顧客エンゲージメント・プラットフォーム間のシェア比較は完全に同等条件ではない。
- MongoDBは相対的な勢いの一部を失っており、PostgreSQLおよびそのクラウドベンダー・エコシステムの拡大から競争圧力を受けている。
- 資本力の弱い非公開マーケティング・テクノロジー・ベンダーは、大手競合と同じペースで製品革新と市場拡大を維持することに苦戦する可能性がある。
- 顧客がより包括的で柔軟なエンタープライズグレードのプラットフォームへ移行するなかで、Mailchimpは引き続き圧力下に置かれる可能性がある。
注目点
- ソフトウェア関連の求人掲載が、全体の採用市場を上回るペースで成長し続けられるかを追跡する。
- SnowflakeとDatabricksの相対的な採用需要、および分析データベースにおけるクラウドベンダーのシェアが停滞を続けるかを監視する。
- Grafanaの需要急増の要因と、Splunkに対するシェア優位を維持できるかを注視する。
- MongoDBの新CEOがPostgreSQLに対して市場の勢いを取り戻せるかを観察する。
- BrazeとKlaviyoがシェアを伸ばし続けられるか、またMailchimpのシェアへの圧力が継続するかを追跡する。
- Tableauに対するPower BIのリードと、Officeとのバンドルによるシェア効果を監視する。