Global index volatility:J.P. Morganのチャートブックは、韓国の高ボラティリティと香港・中国指数の低ボラティリティを示す
チャートブックは2026年9月25日時点のグローバル株価指数およびクロスアセットのオプション指標を順位付けしている。KOSPI2は複数のボラティリティ指標で割高である一方、HSIとHSCEIはしばしば最も割安な部類に入る。
要約
チャートブックは2026年9月25日時点のグローバル株価指数およびクロスアセットのオプション指標を順位付けしている。KOSPI2は複数のボラティリティ指標で割高である一方、HSIとHSCEIはしばしば最も割安な部類に入る。
- KOSPI2の1Mインプライド・ボラティリティは41.8、1Yインプライド・ボラティリティは39.7で、5年履歴の90.7パーセンタイルに位置した。
- HSCEIの1Mインプライド・ボラティリティは18.3で5年履歴の5.6パーセンタイル、HSIは16.8で6.4パーセンタイルだった。
- KOSPI2の1Mバリアンス・スワップは46.3、RTYは19.6で、RTYは5年履歴の5.1パーセンタイルに位置した。
- NDXの1Mインプライド・ボラティリティは週次で1.9ポイント上昇して17.6となる一方、複数の欧州指数ではインプライド・ボラティリティが低下した。
- WTI Oilのインプライド・ボラティリティは55.8で5年履歴の86.3パーセンタイルに位置し、週次で7.6ポイント上昇した。
レポート解説
概要
これは方向性のある株式推奨ではなく、グローバルなデリバティブ市場のダッシュボードである。現在のボラティリティ、スキュー、期間構造、バリアンス・スワップ、フォワード・ボラティリティ、相関指標を5年履歴と比較し、主要株価指数および一部クロスアセット市場における相対的な極端値を特定している。
主要見解
J.P. Morganは、現在値と週次変化の5年履歴に対する順位を軸に本チャートブックを構成している。対象はインプライド・ボラティリティ、25デルタ・スキュー、バリアンス・スワップ、フォワード・ボラティリティ、年率化ロールダウン、期間構造、バリアンス・コンベクシティ、指数間スプレッド、インプライド相関、個別株対指数のボラティリティ・ディスパージョンである。バリアンス・スワップとボラティリティ・スワップにはオプションのミッド価格を用い、フォワード・ボラティリティとフォワード・バリアンスにはモデル・シミュレーションによる指標を使用している。 最も顕著な高ボラティリティの読みはKOSPI2である。1M ATMFインプライド・ボラティリティは41.8で週次1.1ポイント上昇し、1Yインプライド・ボラティリティは39.7で5年履歴の90.7パーセンタイルだった。KOSPI2はバリアンス・スワップでも最も割高な市場群に入り、6Mと1Yのバリアンス・スワップはそれぞれ45.1と43.9で、88.9および88.8パーセンタイルに位置した。1Y 1Yフォワード・ボラティリティは34.8で94.2パーセンタイル、1Mバリアンス・コンベクシティは3.0で90.0パーセンタイルだった。対照的に、長期の25デルタ・スキューは異例の低水準で、1Y指標は-1.5、5年履歴の0.1パーセンタイルであり、週次で1.3ポイント低下した。 香港および中国関連指数のボラティリティは比較的割安に映る。HSCEIの1Mインプライド・ボラティリティは18.3で5.6パーセンタイル、6Mは20.8で6.3パーセンタイルだった。HSIの1Mおよび3Mインプライド・ボラティリティは16.8と18.3で、6.4および7.0パーセンタイルに位置した。バリアンス・スワップも低順位で、HSCEIの6Mおよび3Mは23.8と22.8で1.3および2.0パーセンタイル、HSIの6Mおよび3Mは21.8と20.9で2.0および3.8パーセンタイルだった。一方、HSIとHSCEIではフォワード・ボラティリティのロールダウンおよび長期の期間構造が高く、HSIの1Y 1Y年率化ロールダウンは1.4で99.0パーセンタイル、HSCEIの6M 1Yロールダウンは2.1で98.9パーセンタイルだった。 先進国株式市場の週次変化はまちまちだった。NDXの1Mインプライド・ボラティリティは1.9ポイント上昇して17.6となり、1Mバリアンス・スワップは1.6ポイント上昇して20.8となった。RTYの1Mインプライド・ボラティリティは1.0ポイント上昇して16.9、1Mバリアンス・スワップは0.9ポイント上昇して19.6だった。これに対し、SMIの1Mインプライド・ボラティリティは1.0ポイント低下して12.0、UKXは0.8ポイント低下して10.9、DAXは1.3ポイント低下して14.1、SX5Eは1.2ポイント低下して13.9となった。NKYは長期では高水準を維持し、1Yインプライド・ボラティリティは23.8で85.4パーセンタイル、1Yバリアンス・スワップは28.2で78.3パーセンタイルだった。 クロスアセットの項目は、監視枠組みを株式以外に広げている。WTI Oilのインプライド・ボラティリティは55.8で5年履歴の86.3パーセンタイル、週次で7.6ポイント上昇した一方、Goldのインプライド・ボラティリティは19.0で78.8パーセンタイル、週次で1.8ポイント低下した。レポートはFX、金利、クレジットのボラティリティも追跡しており、クロスアセットのボラティリティ水準を開始時点で100に再ベースし、グローバル株式、FX、金利、コモディティの平均1カ月インプライド・ボラティリティを比較している。
分析フレームワーク
レポートは現在のオプション市場指標と週次変化を5年分位数と比較し、次に満期、スキュー、ボラティリティおよびバリアンスのスプレッド、フォワード指標、インプライド対実現ボラティリティと相関、クロスアセット・ダッシュボードを通じて相対価値シグナルを検証している。
手法メモ
現在値および週次変化の5年分位数ランキング
チャートブックは各指標をそれぞれの5年履歴と比較して順位付けし、異例に高い、低い、上昇している、または低下しているボラティリティ状況を特定する。
インプライド・ボラティリティと実現ボラティリティの比較
レポートはオプションのインプライド・ボラティリティをその後または直近の実現ボラティリティと比較し、オプション市場のプレミアムまたはディスカウントを示す。
フォワード・ボラティリティと年率化ロールダウン
フォワード・ボラティリティは将来開始するオプションのボラティリティを測定し、ロールダウンは時間経過に伴う期間構造上のボラティリティ・エクスポージャーの変化を示す。
資産マッピングと比較
投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。
- KOSPI2グローバル株価指数の中でボラティリティ順位が高い市場
- 強み
- 1Mおよび1Yのインプライド・ボラティリティ、バリアンス・スワップ、フォワード・ボラティリティがいずれも5年履歴に対して高順位にある。
- 弱み
- 長期の25デルタ・スキューは例外的に低い分位にある。
- 比較
- ダッシュボードでは、ボラティリティ水準が主要な米国、欧州、香港の指数を大きく上回る。
- HSI and HSCEI香港および中国関連の株価指数でボラティリティ順位が低い市場
- 強み
- フォワード・ボラティリティのロールダウンと一部の長期期間構造指標が高順位にある。
- 弱み
- 短期・中期のインプライド・ボラティリティおよびバリアンス・スワップは5年レンジの下限近くにある。
- 比較
- 複数のスポット・ボラティリティおよびバリアンス・スワップ指標で、両指数はKOSPI2より大幅に割安に見える。
主要データ
- KOSPI2 1M ATMFインプライド・ボラティリティ41.81週間で1.1ポイント上昇、5年履歴の88.8パーセンタイル。
- KOSPI2 1Y ATMFインプライド・ボラティリティ39.75年履歴の90.7パーセンタイル。
- HSCEI 1M ATMFインプライド・ボラティリティ18.31週間で0.3ポイント上昇、5年履歴の5.6パーセンタイル。
- HSI 1M ATMFインプライド・ボラティリティ16.8週次で変わらず、5年履歴の6.4パーセンタイル。
- NDX 1M ATMFインプライド・ボラティリティ17.61週間で1.9ポイント上昇。
- WTI oil 1Mインプライド・ボラティリティ55.81週間で7.6ポイント上昇、5年履歴の86.3パーセンタイル。
影響と示唆
レポートの相対価値ダッシュボードは、韓国のオプションにおけるインプライド・リスク価格が高い一方、香港およびHSCEIのボラティリティ価格が比較的低いことを示している。また、週次のボラティリティ上昇はNDX、RTY、KOSPI2など一部市場に集中し、複数の欧州株価指数では短期インプライド・ボラティリティが低下したことを示している。
リスク
- すべてのオプション戦略が投資家に適しているわけではなく、一部の戦略は大きな損失をもたらす可能性がある。
- カバードではないコールの売りは、理論上無制限の上昇損失にさらされる可能性がある。
- プットの売りは、原資産価格が行使価格を下回った場合の下落にさらされ、ゼロまで下落する可能性がある。
- オプションの買い手は、オプションがアウト・オブ・ザ・マネーで満期を迎えた場合、支払ったプレミアムの100%を失う可能性がある。
- カバードコール、カラー、スプレッド戦略は上昇参加を制限する一方で、下落エクスポージャーを保持または再導入する可能性がある。