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レポート解説Hilo Research

CCTC(300408) レポート解説

HSBCはCCTCの目標株価をRMB91からRMB152へ引き上げ、AIおよびデータセンター需要が高容量MLCCの供給を逼迫させ、2027年まで価格、稼働率、市場シェアの向上を支えると論じる。同社は2026-28年の利益予想を引き上げた一方、高付加価値AIサーバー用途への追加浸透はベースケースではなく上振れ要因と位置付ける。

機関HSBC
日付20260812
企業CCTC
ティッカー300408.CH
業界Electronic Equipment & Instruments
格付けBuy

要約

HSBCはCCTCの目標株価をRMB91からRMB152へ引き上げ、AIおよびデータセンター需要が高容量MLCCの供給を逼迫させ、2027年まで価格、稼働率、市場シェアの向上を支えると論じる。同社は2026-28年の利益予想を引き上げた一方、高付加価値AIサーバー用途への追加浸透はベースケースではなく上振れ要因と位置付ける。

Buyを維持。目標株価はRMB152.00、従来はRMB91.00。株価はRMB126.90、想定上昇余地は+19.8%。
CCTCMLCCAIサーバーデータセンター能力拡大価格回復中国エレクトロニクスBuy
  • 2Q26の純利益ガイダンスはRMB1.00-1.25bnで、前年比42-78%増。
  • HSBCは2027年MLCC売上高予想を従来予想比28%引き上げ、MLCC粗利益率を1.0パーセントポイント改善すると見込む。
  • 目標株価はRMB91からRMB152へ引き上げられ、53x 2027e PEおよびRMB2.88の2027e EPSに基づく。
  • HSBCの2026-28年純利益予想はコンセンサスを7-18%上回る。

レポート解説

概要

本業績レビューは、CCTCの回復がより長期のMLCC上昇サイクルへ進展していると論じる。HSBCは、AIおよびデータセンター需要が業界能力を高付加価値製品へ再配分し、CCTCの価格、稼働率、市場シェアを支えるとみて、予想と目標株価を引き上げた上でBuyを維持した。

主要見解

CCTCは1H26純利益をRMB1.79-2.04bn、前年比45-65%増とガイドした。HSBCはその中間値から、2Q26純利益は約RMB1.13bn、前年比約60%増、前四半期比約43%増と算出しており、開示された2Q26ガイダンスはRMB1.00-1.25bn、前年比42-78%増だった。経営陣は、MLCC出荷量と売上高の増加、一部仕様の価格回復、世界的なデータセンター建設による光学部品需要の強まりを業績要因に挙げた。4月末以降、株価は68%上昇し、Passive Component Indexの50%上昇を上回ったが、HSBCは市場が2027年まで続くMLCC供給逼迫、より速い能力拡大、高付加価値AIサーバー用途への追加展開を十分に織り込んでいないとみる。 中心となる業界論点は、高度AI需要がチャネル価格を引き上げるだけでなく、先渡し供給コミットメントを通じてMLCC能力を吸収している点にある。HSBCは、日本および韓国のサプライヤーの供給柔軟性低下が、CCTCと重複する汎用品および高容量仕様の価格を支えると考える。CCTC自身の能力拡大は市場シェア向上の余地を生むと見込まれる。Frost & Sullivanは中国MLCC市場が2026年にRMB65.4bn、2027年にRMB70.9bnへ達すると見積もっており、HSBCはCCTCのシェアが2026eの8%から2027eの12%へ上昇すると予想する。消費需要がなお軟調な中でも、これらの動向は2027年の販売量と価格に関する同行の前提を支えている。 HSBCは2026/27/28eのMLCC売上高予想を14%/28%/45%、MLCC粗利益率の前提を0.5/1.0/1.1パーセントポイント引き上げた。これは、より速い能力立ち上げ、価格の堅調化、製品ミックスの改善を反映する。また、セラミックフェルール、スリーブ、パッケージング製品に対するデータセンター需要の継続を踏まえ、通信部品売上高を4%/5%/5%引き上げた一方、重要な修正を裏付ける新たな公開証拠がないため、SOFCおよびその他事業の前提は据え置いた。その結果、2026-28年の売上高予想は6%/13%/20%引き上げられ、RMB12.93bn/RMB17.78bn/RMB22.32bnとなり、総合粗利益率は44.1%/44.7%/45.0%へ上昇する。H株発行による希薄化があっても、修正後予想では2026-28年のEPSは36%のCAGRで成長する。HSBCは2026/27/28年の純利益をRMB3.945bn/RMB5.722bn/RMB7.292bnと予想し、Windコンセンサスを7%/18%/14%上回る。売上高はコンセンサスを11%/20%/18%上回る見通しである。 CCTCのH株目論見書では、MLCC用途がAIサーバーへ拡大したと記載されており、HSBCはより高仕様のAIおよびデータセンター製品は一般に収益性が高いと指摘する。ただし、同社は顧客、製品ポジション、売上寄与を開示しておらず、HSBCはベースケースでコアGPUまたはAIアクセラレーターの顧客獲得を仮定していない。既存のAI・データセンター向け売上、業界稼働率の改善、能力再配分は織り込み済みであり、高性能プロセッサーに近い位置で使われる小型・高容量・高信頼性製品での追加認定は、ASPと粗利益率を一段と押し上げる上振れ要因として扱われる。 HSBCは2026-28年の帰属純利益予想を5-26%、EPS予想を1-22%引き上げた。純利益とEPSの修正幅の相違は、一部で評価モデルにH株発行を組み込んだことによる。PEG法を用い、目標株価をRMB91からRMB152へ引き上げた。これは1.5xのセクター平均PEGと2026-28年純利益36%のCAGRから導いた53x 2027e PEをRMB2.88の2027e EPSに適用したものである。従来の評価は、1.2xのセクター平均PEGと2025-27年の成長率から導いた42x PE、およびRMB2.16の12カ月先EPSを使用していた。修正後の目標株価はRMB126.90の株価に対して約20%の上昇余地を示し、HSBCはベースケースがコンセンサスを上回り、最高付加価値のAIサーバーMLCC用途への追加浸透を前提としていないことからBuyを維持した。

分析フレームワーク

HSBCはCCTCの1H26ガイダンスとそこから導かれる四半期利益トレンドから検討を始め、事業改善をMLCC出荷量、価格、データセンター需要と結び付ける。次に業界の供給再配分とCCTCの能力拡大を評価して販売量、価格、ミックス、市場シェアの前提を設定し、セグメント予想を修正してコンセンサスと比較した上で、PEGから導いたPE倍率と予想EPSを用いて株式を評価する。

手法メモ

  • 業界・産業分析フレームワーク需給フレームワーク

    MLCCの需給および能力再配分の分析

    レポートは、AI関連の先渡し供給コミットメントとサプライヤーの柔軟性制約を、高容量MLCCの供給逼迫、価格上昇、CCTCの販売量および市場シェア拡大見通しに結び付けている。

  • バリュエーション手法PER・PEG評価

    PEGから導くPE目標評価

    HSBCは1.5xのセクター平均PEGとCCTCの予想2026-28年純利益36%のCAGRから53x 2027e PEの目標倍率を導き、RMB2.88の2027e EPSに適用している。

  • 業界・産業分析フレームワーク数量・価格分解

    出荷量、価格、製品ミックスによるMLCC売上高と利益率予想の修正

    予想修正では、能力立ち上げ、MLCC価格の堅調化、高付加価値製品ミックスが売上高と粗利益率に与える影響を区分している。

資産マッピングと比較

投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。

  • CCTC (300408.CH)
    主たるカバー企業。MLCC供給逼迫、能力拡大、AI・データセンター関連需要の恩恵が見込まれる。
    強み
    MLCC出荷量と売上高の増加、能力立ち上げの可能性、MLCC用途のAIサーバーへの拡大。
    弱み
    AIサーバー用途に関する顧客、製品ポジション、売上寄与の詳細は開示されていない。
    比較
    HSBCはCCTCの中国MLCC市場シェアが2026eの8%から2027eの12%へ上昇すると予想し、2026-28年純利益予想はコンセンサスを7-18%上回る。
    リスク
    MLCC需要または価格回復が予想を下回ること、競合の値下げによって高付加価値製品でのシェア拡大が鈍ること、新能力拡大中に利益率が予想を下回ること。
  • Jiemei Electronic (002859.CH)
    HSBCのA株バリュエーション比較に含まれる受動部品の同業他社。
    比較
    A株受動部品の同業他社バリュエーション表に含まれる。
  • Boqian NewMaterials (605376.CH)
    HSBCのA株バリュエーション比較に含まれる受動部品の同業他社。
    比較
    A株受動部品の同業他社バリュエーション表に含まれる。

主要データ

  • 1H26純利益ガイダンスRMB1.79-2.04bn前年比45-65%増。
  • 1H26中間値から算出した2Q26純利益cRMB1.13bn前年比約60%増、前四半期比約43%増。
  • CCTCの中国MLCC市場シェア予想8% in 2026e to 12% in 2027eHSBC予想。中国MLCC市場は2026年にRMB65.4bn、2027年にRMB70.9bnと予測される。
  • 2026-28年売上高予想RMB12.93bn / RMB17.78bn / RMB22.32bn従来予想比6%/13%/20%の引き上げ。
  • 2026-28年純利益予想RMB3.945bn / RMB5.722bn / RMB7.292bn従来予想比5%/19%/26%の引き上げ。コンセンサスを7%/18%/14%上回る。
  • 2027e EPSRMB2.88HSBCの修正後評価に使用。従来の12カ月先EPSはRMB2.16。
  • 目標評価53x 2027e PE1.5xのセクター平均PEGと2026-28年純利益36%のCAGRから導出。

影響と示唆

HSBCは投資判断の焦点が短期的なMLCC回復から、供給逼迫の持続期間と、CCTCが能力拡大を販売量、価格、市場シェアの向上へ転換できるかに移っているとみる。同社の予想と評価は未開示のAIアクセラレーター供給網での受注に依存しておらず、高付加価値AIサーバーの認定取得は潜在的な上振れ要因となる。

リスク

  • MLCC需要の回復とそれに伴う価格反発が予想より弱い可能性がある。
  • 競合他社が価格を引き下げて競争した場合、高付加価値MLCCの市場シェア拡大が予想を下回る可能性がある。
  • CCTCが新たな能力を拡大する間、粗利益率が予想を下回る可能性がある。

注目点

  • CCTCの1H26決算。
  • MLCC契約価格の改善を示す証拠。
  • MLCC能力の立ち上げに伴う稼働率の一段の向上。
  • 高付加価値AIおよびデータセンター用途の進展に関する公開開示。
浙江ICP第2022035445-5号
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