China new energy vehicle market レポート解説
主要NEV OEM合計受注は夏季の閑散期で前週比6%減、前年同期比40%減となった。XPeng、Nio、BYDは相対的に底堅く、8月月初来のNEV卸売浸透率は70.5%に達した。
要約
主要NEV OEM合計受注は夏季の閑散期で前週比6%減、前年同期比40%減となった。XPeng、Nio、BYDは相対的に底堅く、8月月初来のNEV卸売浸透率は70.5%に達した。
- 主要NEV OEM合計受注はWeek 35に前週比6%減、前年同期比40%減となった。
- XPeng、Nio、BYDの週次受注はそれぞれ前週比+10%、+6%、-3%だった。
- 8月1日~23日のNEV小売・卸売浸透率は64.3%・70.5%だった。
- NEV販売店値引きはわずかに拡大した一方、ICE値引きは縮小した。
- 電池グレード炭酸リチウムはRmb157.5k/tonで、LFP/NCM prismatic cell価格も安定した。
レポート解説
概要
Goldman Sachsの中国NEV週次チャートブックは、ブランド別受注、乗用車台数と浸透率、小売価格、電池原材料価格を追跡している。今回の更新は季節的な受注減速を示す一方、XPeng、Nio、BYDの相対的な底堅さと、8月月初来の高いNEV卸売浸透率を指摘している。
主要見解
Goldman Sachsによると、主要NEV OEMの合計受注は2026年Week 35(8月24日~30日)に前週比6%減、前年同期比40%減となった。これは夏季の閑散期が要因とされる。この軟調な市場の中で、XPeng、Nio、BYDは最も底堅く、それぞれ前週比+10%、+6%、-3%だった。レポートは、この相対的な強さを、XPengのG9LやBYDのFormula S、Great Hanなどの新モデル投入を控えた顧客来店の増加と結び付けている。年初来の受注では、Nio、HIMA、XPengがそれぞれ前年同期比+35%、+18%、-1%と比較的底堅かった。 基礎となる乗用車データは、8月月初来の販売台数環境が弱い一方、卸売におけるNEVシェアが上昇を続けたことを示す。CPCAデータでは、8月1日~23日の乗用車小売台数は956k unitsで前年同期比22%減、前月比2%減、卸売台数は1,012k unitsで前年同期比20%減だが前月比2%増だった。NEV小売台数は614k unitsで前年同期比12%減、前月比2%減、NEV卸売台数は714k unitsで前年同期比5%増、前月比4%増だった。NEV小売浸透率は64.3%で7月の64.4%からほぼ横ばいだった一方、卸売浸透率は65.3%から70.5%へ上昇し、乗用車全体の需要が弱い中でも卸売出荷におけるNEVの比重が高まったことを示している。 価格動向はパワートレイン間でまちまちだった。8月29日時点のNEV平均販売店値引きはMSRP比7.72%で、8月22日の7.66%から拡大したが、2025年9月1日の8.16%は下回った。BYDの平均値引きは3.95%で前週比横ばい、前年の6.21%を下回った。これに対し、ICEの平均販売店値引きは19.91%から19.69%へ縮小し、前年の21.32%も下回った。上流の電池価格には新たな変動が見られず、電池グレード炭酸リチウムはRmb157.5k/tonで横ばい、LFPおよびNCM prismatic cell価格も前週比で安定していた。 レポートは短期的な材料として、9月1日のOEM月次販売台数発表とNioの2Q26決算、9月2日のBYD Sealion 08投入、Li AutoのMEGA facelift、9月中旬予定のi9投入、Xiaomiの9月N70/N90投入、Leapmotorの9月16日のTechnology Launch Event、ならびに9月10日~11日と10月10日~11日のCPCA業界・モデル別卸売/小売データ発表を挙げている。
分析フレームワーク
本チャートブックは、週次のブランド別受注追跡とCPCAの乗用車小売・卸売データを組み合わせ、需要とNEV浸透率を評価している。次に、MSRP比の販売店値引きを比較して最終市場の価格動向を把握し、炭酸リチウムと電池セル価格を追跡して上流コスト環境を確認する。今後の販売台数発表、データ発表、モデル投入は短期的な材料として扱われている。
手法メモ
週次受注、小売台数、卸売台数、浸透率の追跡。
レポートは需要と出荷の指標を用いて市場減速を説明し、乗用車活動の中でNEVシェアがどのように推移しているかを比較している。
NEVとICEの販売台数および販売店値引きのモニタリング。
レポートは、市場活動を受注・販売台数の動きとMSRP比値引きに分け、需要環境と小売価格競争の双方を示している。
資産マッピングと比較
投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。
- XPengG9L投入を控えた来店増に支えられ、Week 35で最も底堅いブランドの一つとして報告されている。
- 強み
- 受注は前週比+10%; G9L関連の来店増。
- 比較
- 前週比6%減となった主要NEV OEM合計受注に比べ、より底堅い。
- NioWeek 35の受注と年初来受注の双方で、最も底堅いブランドの一つとして報告されている。
- 強み
- 受注は前週比+6%、年初来+35%。
- 比較
- 年初来受注の伸びは、具体的に挙げられた他の底堅いブランドを上回った。
- BYD週次受注では相対的に底堅く、モデル投入に伴う来店増と安定した販売店値引きが示されている。
- 強み
- 受注は前週比-3%; MSRP比平均販売店値引きは3.95%で前週比横ばい。
- 比較
- 主要NEV OEM合計受注の前週比6%減より底堅い。
- HIMA年初来受注の伸びが相対的に底堅い主要NEVブランドとして追跡されている。
- 強み
- 年初来受注は+18%。
- 比較
- 年初来ベースで、NioおよびXPengとともに相対的に底堅いとされた。
- Li Autoモデル更新を控えるNEV OEMとして追跡されている。
- 強み
- MEGA faceliftは9月2日、i9の投入は9月中旬予定。
- Xiaomi9月にN70/N90投入を予定するNEV OEMとして追跡されている。
- 強み
- N70/N90の投入予定。
- Leapmotor9月16日にTechnology Launch Eventを予定するNEV OEMとして追跡されている。
- 強み
- Technology Launch Eventを予定。
- TeslaNEVブランドの週次受注サマリーで追跡されている。
- Geely (Galaxy & Zeekr)NEVブランドの月次受注サマリーで追跡されている。
主要データ
- 主要NEV OEM合計の週次受注-6% wow; -40% yoy2026年Week 35。夏季の閑散期が要因とされる。
- XPeng / Nio / BYDの週次受注+10% / +6% / -3% wowレポートはこれらを最も底堅い成長として特定している。
- Nio / HIMA / XPengの年初来受注+35% / +18% / -1% yoy年初来の受注成長は相対的に底堅い。
- PV小売台数956k units8月1日~23日。前年同期比-22%、前月比-2%。
- PV卸売台数1,012k units8月1日~23日。前年同期比-20%、前月比+2%。
- NEV小売/卸売台数614k / 714k units8月1日~23日。小売は前年同期比-12%/前月比-2%、卸売は前年同期比+5%/前月比+4%。
- NEV小売/卸売浸透率64.3% / 70.5%8月1日~23日。7月の64.4% / 65.3%との比較。
- MSRP比NEV平均販売店値引き7.72%8月29日時点。8月22日の7.66%、2025年9月1日の8.16%との比較。
- 電池グレード炭酸リチウムRmb157.5k/ton前週比で横ばい。
影響と示唆
レポートは、季節要因による受注環境の軟調さを描く一方、販売台数と浸透率のデータは、特に卸売においてNEVが乗用車市場で高いシェアを維持したことを示している。XPeng、Nio、BYDの相対的な受注の底堅さは今後のモデルに伴う来店増と関連付けられ、安定した電池コストと変動する販売店値引きが競争的な価格環境を形作っている。
注目点
- 9月1日のNEV OEM月次販売台数発表とNioの2Q26決算。
- 9月2日のBYD Sealion 08投入。
- 9月2日のLi Auto MEGA faceliftと、9月中旬予定のi9投入。
- Xiaomiの9月予定のN70/N90投入と、Leapmotorの9月16日のTechnology Launch Event。
- 9月10日~11日および10月10日~11日のCPCA PV/NEV業界・モデル別卸売/小売データ発表。
- 10月1日のNEV OEM月次販売台数発表。