North American Internet:インターネット株は先週 1% 上昇した一方、AI 関連プラットフォームのバリュエーションは過去の EV/EBITDA 平均を下回った。
Morgan Stanleyの北米インターネット更新では、デジタル広告が旅行およびシェアードエコノミー銘柄をアウトパフォームした。Amazon、Alphabet、Metaのバリュエーションは過去水準を下回っており、株式報酬の扱いが EV/EBITDA 比較に大きく影響する。
要約
Morgan Stanleyの北米インターネット更新では、デジタル広告が旅行およびシェアードエコノミー銘柄をアウトパフォームした。Amazon、Alphabet、Metaのバリュエーションは過去水準を下回っており、株式報酬の扱いが EV/EBITDA 比較に大きく影響する。
- インターネット銘柄は 1% 上昇し、S&P 500は -1%、Nasdaqは +1% だった。
- AlphabetとMetaはともに 3% 上昇し、Amazonは 1% 下落した。
- Amazon、Alphabet、Metaの2026年EPS倍率はそれぞれ 19x、17x、21x だった。
- 株式報酬を現金として扱うと、インターネットの各サブセクターで EV/EBITDA 倍率が上昇する。
レポート解説
概要
これは北米インターネット市場とバリュエーションのダッシュボードである。Morgan Stanleyは、最近のサブセクター別パフォーマンス、主要プラットフォームの相対バリュエーション、株式報酬を現金費用として扱うことによる EV/EBITDA 分析への影響を検証している。
主要見解
Morgan Stanleyによると、北米インターネット銘柄は週間で 1% 上昇し、S&P 500は 1% 下落、Nasdaqは 1% 上昇した。AlphabetとMetaが各 3% 上昇してグループをけん引し、Amazonは 1% 下落した。その他のインターネット分野では、Robloxが 5% 上昇した一方、UberとBooking Holdingsはそれぞれ 2% と 3% 下落した。図表ベースの比較では、デジタル広告が市価総額加重で 3.1% 上昇してアウトパフォームし、旅行は 2.6% 下落、シェアードエコノミーは 2.9% 下落した。 レポートは最近の動きをより長期のパフォーマンスの文脈に置いている。市価総額加重のインターネット・ユニバースのリターンは、1週間、1カ月、3カ月、年初来、1年、3年でそれぞれ 1.4%、3.4%、1.5%、6.8%、15.8%、123.5% だった。Nasdaqの対応するリターンは 0.7%、0.9%、0.0%、14.1%、18.0%、93.5%、S&P 500は -0.1%、-0.5%、2.0%、11.8%、15.4%、71.8% だった。 バリュエーションは中心的な比較項目である。Amazon、Alphabet、Metaの2026年EPS倍率はそれぞれ 19x、17x、21x で、過去平均よりそれぞれ 35%、33%、7% 低いとされる。9月18日時点の次の12カ月 EV/EBITDA は、Amazonが 10.8x、Metaが 10.4x、Alphabetが 15.0x だった。AmazonとMetaは、それぞれの2年平均に対して 15% と 16% のディスカウント、3年平均に対して 17% と 14% 下回った一方、Alphabetはそれぞれ 6% と 11% のプレミアムだった。 またレポートは、株式報酬を現金コストとして扱わない従来の EBITDA 比較では、バリュエーションを過小評価する可能性があると注意を促している。この扱いを適用すると、EV/EBITDA 倍率はデジタルメディアで平均約 38%、eコマースで約 26%、ビデオゲームで約 13%、旅行・シェアードエコノミー・不動産テックで約 51% 上昇する。したがって、示されるバリュエーションの差は株式報酬の扱いに大きく左右される。
分析フレームワーク
Morgan Stanleyは、インターネットのサブセクター別に市価総額加重の週間および長期の株価パフォーマンスを比較し、次に主要プラットフォームのフォワード利益および EV/EBITDA 倍率を過去平均と比較している。また、株式報酬を現金費用として扱った場合の EV/EBITDA を概念的に再計算し、その会計上の扱いが相対バリュエーションをどのように変えるかを示している。
手法メモ
次の12カ月 EV/EBITDA を2年および3年の過去平均と比較する。
レポートは企業価値対 EBITDA 倍率を用いて、Amazon、Alphabet、Metaを各社の過去のバリュエーション水準と比較している。
EBITDAベースのバリュエーションで株式報酬を現金費用として扱う。
レポートは、株式報酬をコストに含めると見かけ上の EV/EBITDA 倍率が上昇し、インターネットのサブセクター間のバリュエーション解釈が変わることを示している。
資産マッピングと比較
投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。
- Amazon.com Inc (AMZN)レポートのパフォーマンスおよび過去バリュエーション比較に含まれる主要インターネット・プラットフォーム。
- 強み
- NTM EV/EBITDAは 10.8x で、2年および3年平均を下回った。
- 弱み
- 報告対象週に株価は 1% 下落した。
- 比較
- EV/EBITDAは2年平均を 15%、3年平均を 17% 下回った。
- リスク
- 株式報酬の扱いにより、EBITDAベースのバリュエーション指標が上昇する可能性がある。
- Alphabet Inc (GOOGL)レポートのパフォーマンスおよび過去バリュエーション比較に含まれる主要デジタル広告プラットフォーム。
- 強み
- 報告対象週に株価は 3% 上昇した。
- 弱み
- 15.0x のNTM EV/EBITDAは2年および3年平均を上回った。
- 比較
- この倍率は2年平均を 6%、3年平均を 11% 上回った。
- リスク
- 株式報酬の扱いは、EBITDAベースのバリュエーション比較に影響し得る。
- Meta Platforms Inc (META)レポートのパフォーマンスおよび過去バリュエーション比較に含まれる主要デジタル広告プラットフォーム。
- 強み
- 報告対象週に株価は 3% 上昇し、10.4x のNTM EV/EBITDAは過去平均を下回った。
- 比較
- この倍率は2年平均を 16%、3年平均を 14% 下回った。
- リスク
- 株式報酬の扱いは、EBITDAベースのバリュエーション比較に影響し得る。
主要データ
- インターネットセクターの週間パフォーマンス+1%S&P 500の -1%、Nasdaqの +1% と比較。
- AlphabetとMetaの週間パフォーマンス+3% / +3%両社が当週のインターネットグループをけん引した。
- Amazon、Alphabet、Metaの2026年EPS倍率19x / 17x / 21xそれぞれ過去平均を 35%、33%、7% 下回った。
- 9月18日時点のNTM EV/EBITDAAMZN 10.8x; GOOGL 15.0x; META 10.4xAmazonとMetaは2年および3年平均を下回り、Alphabetは上回った。
- SBC調整後のEV/EBITDA上昇幅Digital Media ~38%; eCommerce ~26%; Video Games ~13%; Travel/Shared Economy/Real Estate Tech ~51%株式報酬を現金として扱った場合の平均的な上昇幅。
影響と示唆
この更新は、最近のインターネット業界のパフォーマンスが旅行やシェアードエコノミー株ではなくデジタル広告に主導されたことを示している。また、大手プラットフォームの見かけ上のバリュエーション・ディスカウントは、株式報酬が EBITDA 倍率に与える大きな影響と併せて解釈すべきであることを示している。