Super Retail Group(SUL) レポート解説
Goldman Sachsは、Super Retail GroupのFY26業績が予想を上回り、主にRebelのより強い売上と利益率回復によるものだと述べている。FY27最初の7週間の取引は全体として予想通りで、SCAはコンセンサスを明確に上回った。
要約
Goldman Sachsは、Super Retail GroupのFY26業績が予想を上回り、主にRebelのより強い売上と利益率回復によるものだと述べている。FY27最初の7週間の取引は全体として予想通りで、SCAはコンセンサスを明確に上回った。
- FY26 PBTはGoldman Sachs予想を7%上回り、2H26 PBTは18%上回った。
- Rebelは、ワールドカップに関連するライセンスアパレル需要と利益率改善に支えられ、2H26 PBTが34%上振れした。
- SCAのFY27最初の7週間の既存店売上高は4.0%増で、コンセンサスの1.6%を上回った。
- Goldman Sachsの12か月目標株価はA$15.60で、A$12.56に対して24.2%の上昇余地を示す。
レポート解説
概要
この決算レビューは、Super Retail GroupのFY26業績とFY27初期の取引を評価する。Goldman SachsはRebel主導の利益上振れと予想を上回るSCA売上を強調する一方、Macpacの軟調さと、販売促進競争、営業レバレッジ、オンラインまたは海外競合に伴うリスクを指摘している。
主要見解
Goldman Sachsによると、Super Retail GroupのFY26税引前利益は同社予想を7%上回り、2H26は18%上回った。主因はRebelで、2H26 PBTはGoldman Sachs予想を34%上回り、売上高が予想を3.4%上回ったことが寄与した。ワールドカップに関連するライセンスアパレル需要が売上を支えた。レポートはRebelの売上総利益率の大幅な改善も指摘している。FY26の売上総利益率は60bp上昇し、1H26の40bp低下と比べて、2H26は推定で約170bp上昇したことを示す。Goldman Sachsは、この回復を販売促進の抑制、より有利な商品ミックス、在庫ロス水準の安定化によるものとしている。 FY27最初の7週間のグループ取引は、既存店売上高が1.5%増となり、概ね予想通りだった。内訳はばらつきがあるものの、レポートでは前向きとみている。SCAの既存店売上高は4.0%増で、FY27上期Visible Alphaコンセンサスの1.6%を大きく上回った。Rebelは1.1%増で、コンセンサス基準の1.6%をわずかに下回り、BCFは0.4%増で予想通りだった。Macpacは8.9%減で、1.6%増の予想に対して弱く、Goldman Sachsは冬の気温が高めだったことを要因としている。グループは燃料危機が4Q26に悪影響を与えたことも示した。この影響はFY27初期には安定したが、リスクは残っている。 FY27の投資および拡大計画では、経営陣はA$160mの設備投資を示し、コンセンサスのA$156mと概ね一致した。支出には出店開発と、主にテクノロジーおよびシステムに関わるProject Igniteが含まれる。純新規出店は18店の計画で、コンセンサスの20店を下回る。内訳はSCAが8店、Rebelが5店で予想の6店を下回り、BCFが4店、Macpacが1店で予想の2店を下回る。グループおよび未配賦コストはA$60mとされ、コンセンサスのA$61mに近い。このうちA$30mは継続的な本社費用、A$30mはProject Igniteによるもの。 Goldman SachsはBuy評価を維持し、利益上振れとSCAの取引アップデートにより株価が前向きに反応すると予想している。12か月のA$15.60目標株価は、加重EV/EBIT SOTP評価と10年DCF評価を50対50で組み合わせて算出される。SOTPではSCAに10x FY26E EV/EBIT、BCF、Macpac、Rebelに9xを適用し、業界同業他社を参照している。DCFでは9.9% WACCと3%のターミナル成長率を用いる。2026年8月19日終値時点のA$12.56株価に対し、目標株価は24.2%の上昇余地を示す。
分析フレームワーク
Goldman Sachsは、FY26の部門別売上高、利益、利益率を自社予想およびVisible Alphaコンセンサスと比較し、その後、FY27初期の既存店売上高アップデートを用いてSCA、Rebel、BCF、Macpacの勢いを評価している。さらに、設備投資、出店計画、本社費用をコンセンサスと比較し、部門別EV/EBITマルチプルと10年DCFを等しく組み合わせてグループを評価している。
手法メモ
加重EV/EBITのSOTP評価
レポートはSCAを10x FY26E EV/EBIT、BCF、Macpac、Rebelを9xで評価し、業界同業他社を参照して部門価値を合算している。
10年DCF評価
レポートは9.9% WACCと3%のターミナル成長率を用いて将来キャッシュフローを割り引き、この評価に目標株価の50%の比重を置いている。
小売部門別の売上高・売上総利益率分析
レポートはRebelの利益上振れを、売上高、販売促進の強さ、商品ミックス、在庫ロスの動向と結び付け、収益モメンタムと利益率の影響を分けている。
資産マッピングと比較
投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。
- Super Retail Group (SUL.AX)主要カバレッジ企業。Goldman Sachsは、Rebel主導の予想超過とSCAの堅調な売上を受け、同株をBuyと評価している。
- 強み
- FY26および2H26 PBTはGoldman Sachs予想を上回り、Rebelの利益率回復とSCAのFY27最初の7週間における4.0%の既存店売上成長が強み。
- 弱み
- MacpacのFY27最初の7週間の既存店売上高は8.9%減少し、Rebelの1.1%の既存店売上成長もコンセンサスをわずかに下回った。
- 比較
- 目標株価の評価では、SCAに10x FY26E EV/EBIT、BCF、Macpac、Rebelに9xを適用し、業界同業他社を参照している。
- リスク
- 販売促進の激化、営業レバレッジの低下、オンラインおよび海外競合が、売上成長と利益率を圧迫する可能性がある。
主要データ
- FY26 PBTのGoldman Sachs予想比+7%FY26の結果はGoldman Sachs予想を上回った。
- 2H26 PBTのGoldman Sachs予想比+18%グループの下期PBTは予想を上回った。
- Rebel 2H26 PBTのGoldman Sachs予想比+34%売上高が3.4%上振れし、利益率も改善したことが要因。
- Rebelの推定2H26売上総利益率変動~+170bp1H26の-40bpに対し、販売促進の抑制、商品ミックス、在庫ロスの安定化が支援。
- FY27最初の7週間のグループ既存店売上高+1.5%全体の取引アップデートは予想通り。
- SCA最初の7週間の既存店売上高+4.0%FY27上期Visible Alphaコンセンサスの1.6%に対して。
- Macpac最初の7週間の既存店売上高-8.9%コンセンサスの1.6%に対し、冬の気温が高めだったことが要因。
- FY27設備投資A$160mコンセンサスのA$156mに対し、出店開発とProject Igniteを含む。
- FY27純新規出店数18コンセンサスの20店に対して。
- 12か月目標株価A$15.60SOTPと10年DCFを50対50で用いる。
影響と示唆
Goldman Sachsは、Rebelの利益上振れとSCAの売上モメンタムが、短期的に前向きな市場反応を支えるとみている。レポートの評価は引き続き部門別の収益力に支えられる一方、Macpacの弱い取引、燃料危機の影響、わずかに少ない出店計画が事業見通しを抑制している。
リスク
- 販売促進の激化が利益率を圧迫する可能性がある。
- 営業レバレッジの低下が収益性を弱める可能性がある。
- オンラインおよび海外競合が、売上成長と利益率を引き続き圧迫する可能性がある。
- 燃料危機は4Q26に悪影響を与え、FY27初期に安定したもののリスクは残る。
注目点
- FY27最初の7週間以降のSCA、Rebel、BCF、Macpacの既存店売上高の推移。
- Rebelが改善した販売促進規律、商品ミックス、売上総利益率の回復を維持できるか。
- FY27における燃料危機の影響の持続。
- A$160mのFY27設備投資、Project Ignite支出、計画された18店の純新規出店の実行状況。