中際旭創(300308.SZ):野村は中際旭創の買い評価を維持し、目標株価をCNY1,375へ引き上げ
本レポートは、中際旭創がハイエンド光モジュール、SiPh、2.4T/NPOおよび長期的なCPOサイクルにおけるリーダーであり続け、FY26-28Fの売上高および利益予想を引き上げたとみている。
要約
本レポートは、中際旭創がハイエンド光モジュール、SiPh、2.4T/NPOおよび長期的なCPOサイクルにおけるリーダーであり続け、FY26-28Fの売上高および利益予想を引き上げたとみている。
- 目標株価をCNY1,325からCNY1,375へ引き上げ、約52.4%の上昇余地を示唆。
- 野村は、世界の800Gおよび1.6T光モジュール出荷量がFY26-28Fに急成長し、2.4TとNPOは2027年から商用化を開始する可能性が高いと予想している。
- 本レポートは、同社が世界のAIDC光モジュール市場で30-35%のシェアを維持でき、1.6T以上の製品ではより高いシェアを持つと推定している。
- H株上場により約HKD53bnを調達し、光インターコネクトの研究開発、グローバルな生産能力拡張、産業チェーン全体にわたる戦略的投資に充てる見込み。
レポート解説
概要
これは野村による中際旭創の企業調査およびレーティング変更レポートである。野村は、直近の株価調整にもかかわらず、同社のFY26-28Fのファンダメンタルズ成長ドライバーは不変であり、主に800G/1.6TおよびSiPhのアップグレード、2027年からの2.4TコヒーレントライトとNPOの商用化、ならびにより長期的な3.2T、XPO、CPO市場の拡大によって牽引されるとみている。
主要見解
中核的な見方は、中際旭創のハイエンド光モジュールにおけるリーダーシップは堅固であり、新規参入者や競争激化に対する懸念は過剰だというものである。本レポートは、より高世代の技術ルートが技術的障壁を高める一方、同社の研究開発、製品反復、サプライチェーン管理能力が主導的シェアを支え、製品ミックスの高度化を通じて売上総利益率の拡大を促すとみている。
分析フレームワーク
本レポートは、需要サイクル、製品ロードマップ、世界の出荷予測、市場シェア、サプライチェーンのボトルネック、NPO/CPO技術経路、H株調達資金の使途、相対バリュエーション倍率の観点から、同社の成長性とバリュエーションを評価している。バリュエーションでは、比較対象となるテクノロジー・電子部品企業のFY27F EPSとPER倍率を用いて目標株価を導出している。
手法メモ
FY27F EPSの21倍
CNY1,375の目標株価は、WIND中国A株テクノロジー・電子部品セクターのPER中央値を参照し、FY27F EPS CNY65.47の21倍に基づく。従来は20倍を使用していた。
800G、1.6T、2.4T、NPOおよびCPOの出荷予測
本レポートは、異なる速度の光モジュール、NPOおよびCPO製品の出荷量と普及率の仮定を通じて、中際旭創のFY26-28Fの売上高、売上総利益率、市場シェアを評価している。
ハイエンド光モジュール技術ルートによる競争障壁の上昇
本レポートは、2.4T、3.2T、NPO、CPOといった新たなルートが技術的難易度を高め、同社が研究開発力とサプライチェーン能力を通じて世界のAIDC光モジュール市場で30-35%のシェアを維持できるとみている。
資産マッピングと比較
投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。
- 300308.SZ中核カバレッジ銘柄
- 強み
- ハイエンド光モジュールにおけるリーダーシップ、SiPhでの先行者優位、強力な研究開発力、効果的なサプライチェーン管理、ならびにグローバルな生産能力拡張を支えるH株調達資金。
- 弱み
- 事業はハイエンドデータセンター向け光モジュール需要および世界の顧客の設備投資サイクルに大きく依存している。
- 比較
- 現在FY27F EPSの13.8倍で取引されているのに対し、目標株価にはFY27F EPSの21倍を使用;野村のFY26-28Fの売上高および利益予想はWINDコンセンサス予想を上回る。
- リスク
- ハイエンド光モジュール需要の下振れ、800G/1.6Tにおける競争激化、3.2TおよびSiPh製品のアップグレードの遅れ、価格競争による輸出への影響。
- ハイエンド光モジュール産業チェーン関連する業界の方向性
- 強み
- AIデータセンターが800G/1.6T、2.4T、NPO、CPOの需要高度化を牽引している。
- 弱み
- 上流のInPウェハー、EML/CWレーザー、その他の材料・部品の不足が納入スケジュールに影響する可能性がある。
- 比較
- 本レポートは、既存のプラガブル光通信産業チェーンにとってNPOはCPOより有利であり、2027Fから商用化が始まる可能性があるとみている。
- リスク
- 上流の生産能力拡張ペース、歩留まり、サプライチェーンのボトルネック、価格変動が業界の利益配分に影響する可能性がある。
主要データ
- レーティング買いレーティングは据え置き。
- 目標株価CNY1,375CNY1,325から引き上げ。
- 現在株価CNY902.01株価日:2026-07-31。
- 示唆される上昇余地+52.4%目標株価と現在株価に基づく。
- バリュエーション前提FY27F EPS CNY65.47の21倍目標株価算出の基礎。
- 800G出荷予測40.8mn/57.8mn/78.0mn units2026F/2027F/2028Fの世界データセンター向け光モジュール出荷予測。
- 1.6T出荷予測25.1mn/68.8mn/126.0mn units2026F/2027F/2028Fの世界データセンター向け光モジュール出荷予測。
- 2.4T出荷予測3mn/8mn unitsFY27-28F向けで、従来の2mn/5mnから引き上げ。
- NPO出荷予測8mn/25mn unitsFY27-28F向け;中際旭創は40-50%のシェアを持ち、総売上高の5-6%に寄与すると見込まれる。
- 世界AIDC光モジュール市場シェア30-35%野村は同社がFY26-28Fにこのシェアを維持すると予想している。
- H株上場による調達資金約HKD53bn約35%を光インターコネクトの研究開発、30%をグローバルな生産能力拡張、15%を戦略的買収および産業チェーン投資に充てる計画。
- 業績予想の修正FY26-28Fの売上高を2-5%引き上げ、利益を4-10%引き上げ主にハイエンド光モジュール需要、NPO/CPOの拡大、売上総利益率の改善を反映。
影響と示唆
本レポートは中際旭創に明確にポジティブな影響を与える。買いレーティングを維持しながら目標株価と業績予想を引き上げ、AIデータセンター向けハイエンド光モジュールの中核的な受益者としての位置付けを強化している。2.4T、NPO、より長期的なCPOの商用化が予想通り進展すれば、同社の売上成長、売上総利益率、バリュエーションの中心水準はいずれも支援を受ける可能性がある。
リスク
- データ通信および通信市場におけるハイエンド光モジュール需要が予想を下回る。
- 400G、800Gまたは1.6T光モジュール分野で競争が激化する。
- 800G、1.6T、3.2TまたはSiPh製品へのアップグレードが予想より遅れる。
- 激化する価格競争がグローバル顧客向け輸出および同社のマージンに影響する。
- 上流の材料・部品価格が上昇する、または供給逼迫が予想を上回る。
注目点
- FY26-28Fの800Gおよび1.6T出荷予測の達成状況。
- 2027Fにおける2.4TコヒーレントライトおよびNPO商用化の進捗。
- 長期的な3.2T、XPO、CPO製品ロードマップの実行ペース。
- 上流のInPウェハー、EML、CWレーザーにおける供給制約緩和の進捗。
- H株による資金調達後、生産能力を約40mn unitsから90mn unitsへ拡大する計画の実行。
- 世界のAIDC光モジュールおよび1.6T以上の製品における同社の市場シェアの変化。