レポート解説
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レポート解説Hilo Research

AI infrastructure and data center demand:9月のトークン支出は大幅に加速したが、GPUレンタルとメモリー価格はAIインフラによりまちまちなシグナルを示した。

JPMorganのData Center Watchは、OpenRouterのトークン支出が堅調で、主にオープンウェイトモデルの急速な採用により押し上げられたと分析する。対照的に、A100とH100のレンタル価格は下落し、メモリー価格の勢いも停滞したが、B200のレンタル価格は反発し、メモリー価格は前年同期をなお大きく上回った。

機関JPMorgan
日付20260929
業界AI infrastructure and data centers

要約

JPMorganのData Center Watchは、OpenRouterのトークン支出が堅調で、主にオープンウェイトモデルの急速な採用により押し上げられたと分析する。対照的に、A100とH100のレンタル価格は下落し、メモリー価格の勢いも停滞したが、B200のレンタル価格は反発し、メモリー価格は前年同期をなお大きく上回った。

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AIインフラデータセンターLLMトークン支出GPUレンタルメモリー価格オープンウェイトモデルDRAMNAND
  • 9月のトークン支出は前月比28%、前年比14x増加した。
  • トークン量は前月比71%増加した一方、出来高加重トークン価格は25%低下した。
  • A100とH100のレンタル価格は低下した一方、B200価格は前月比1.3%上昇した。
  • DDR5 16Gb DRAMは前月比1%低下したが、前年比では614%上昇した。
  • NAND 1Tb価格は前月比でほぼ横ばいで、前年比470%上昇した。

レポート解説

概要

JPMorganは、LLMトークン活動、非ハイパースケーラーのGPUレンタル、メモリー現物価格という月次指標を通じてAIインフラ需要を追跡している。9月の結果は、トークン需要が強く加速している一方、コンピュートレンタルとメモリー市場の価格面の支えは一様ではないことを示す。

主要見解

JPMorganの9月Data Center Watchは、最新のトークン支出データがAIインフラ需要の強さを引き続き裏付ける一方、GPUレンタルとメモリー現物価格の動きはよりまちまちだと論じる。レポートのLLM Token Trackerは、OpenRouterに掲載された約300モデルの利用量と価格について、毎月1週間分のスナップショットを用いる。同データセットは開発者、スタートアップ、エージェント型コーディングのトラフィックに偏っており、直接のOpenAI、Anthropic、ハイパースケーラー運営エンドポイントによるファーストパーティAPI量を含まない点に注意を促している。 9月のトークン量は大きく加速した。全体の量は前月比71%増で、8月の47%、7月の18%を上回り、前年比では30x増と、8月の28x、7月の21xを上回った。クローズドウェイトモデルはトークン量の27%を占め、8月の33%から低下し、成長率は前月比39%、前年比10xに鈍化した。対照的に、オープンウェイトモデルの量は前月比83%、前年比101xへ加速し、8月はそれぞれ前月比39%、前年比56xだった。レポートは、オープンウェイトモデルの寄与拡大を全体成長の加速をもたらす主要因と位置づける。 価格は指標によって逆方向に動いた。出来高加重平均トークン価格は前月比25%、前年比55%低下した。新しく低価格の高出来高モデルへの構成変化と、同一モデル内の価格圧縮が背景である。DeepSeek V4.1 FlashとGLM 5.3 Flashは約41兆トークンを追加し、全体量の約30%を占めたが、その価格は従来のオープンウェイト平均を下回った。Kimi K3、GLM 5.3、GPT-5.6 Solでも価格圧縮がみられた。一方、平均トークン価格は9月に前月比4%、前年比20%上昇し、これはより高価な画像モデルがカタログに加わったことが一因である。この差は、低価格モデルの利用量が急増すると、平均掲載価格が上がっていても出来高加重価格が下がり得ることを意味する。 トークン量と価格を合わせると、トークン支出は強まった。全体支出は前月比28%増で、8月と7月はいずれも7%増だった。前年比では14x増となり、8月の12x、7月の11xを上回った。クローズドウェイトモデルの支出は全体の72%で、8月の78%から低下したが、前月比18%、前年比10x増加した。オープンウェイトモデルの支出はより急速に加速し、前月比64%、前年比132x増加した。利用量と支出の上位モデルも異なり、トークン量ベースの上位5モデルは全体量の53%超を占めた一方、支出ベースの上位5モデルは総支出の50%を占め、両方に入ったのはTencent's Hy4 previewのみだった。 非ハイパースケーラー向けNvidia GPUレンタル価格はまちまちだった。A100のレンタル価格は9月平均で$1.59 per GPU-hourとなり、前月比2.8%低下した。H100は平均$2.64 per GPU-hourで、前月比2.6%低下した。それでもH100対A100の価格比率は8月の1.65xから1.66xへ小幅上昇した。B200のレンタル価格は8月に1.5%低下した後、9月に前月比1.3%反発して$5.70 per GPU-hourとなり、H100に対する価格プレミアムは2.08xから2.16xに上昇した。したがって、新しいB200の価格は緩やかに回復した一方、従来世代のA100とH100のレンタル料金は軟化した。 メモリー現物価格の勢いも鈍化した。DDR5 16Gb DRAMは5カ月連続の上昇後、前月比1%低下して$49.70となったが、2025年9月の$6.96から前年比614%上昇した。NAND 1Tb価格はほぼ横ばいで、前月比0.1%上昇して$30.54となった。これは4カ月連続の緩やかな前月比下落後の最初の上昇に続くもので、2025年9月の$5.36から前年比470%上昇した。レポートはこのため、前年比比較は非常に高い水準にあるものの、メモリーはもはや同程度の前月比価格上昇シグナルを示していないとする。

分析フレームワーク

レポートは、OpenRouterのトークン量、支出、価格、Bloombergの非ハイパースケーラーGPUレンタル指数、BloombergのDRAM・NAND現物価格という3つの月次トラッカーを用いてAIインフラの状況を多角的に検証する。前月比と前年比の変化を比較し、オープンウェイトとクローズドウェイトのモデルを分け、平均トークン価格と出来高加重価格を区別することで、モデル構成が支出に及ぼす影響を説明する。

手法メモ

  • 業界・産業分析フレームワーク数量・価格分解

    トークン量と価格に基づくトークン支出分析

    レポートは、トークン利用量と価格の変化を分けて支出成長を説明し、低価格モデルが出来高に占める割合を高めた影響も扱っている。

  • その他その他

    OpenRouterの月次利用量・価格サンプル

    このトラッカーはOpenRouter上の約300モデルから毎月1週間分のデータを取得し、すべてのファーストパーティLLM API活動の測定ではなく、方向性を示すスナップショットを提供する。

主要データ

  • 全体のトークン量成長+71% m/m; 30x y/y9月の成長率。8月は+47% m/m、28x y/y
  • 全体のトークン支出成長+28% m/m; 14x y/y8月は+7% m/m、12x y/y
  • 出来高加重トークン価格-25% m/m; -55% y/y低価格モデルへの構成変化と同一モデル内の価格圧縮により低下
  • A100レンタル価格$1.59 per GPU-hour; -2.8% m/m9月の非ハイパースケーラー平均
  • H100レンタル価格$2.64 per GPU-hour; -2.6% m/mH100対A100の価格比率は1.66x
  • B200レンタル価格$5.70 per GPU-hour; +1.3% m/mB200対H100の価格比率は2.16xへ上昇
  • DDR5 16Gb現物価格$49.70; -1% m/m; +614% y/y5カ月連続の前月比上昇後、初めて前月比で低下
  • NAND 1Tb現物価格$30.54; +0.1% m/m; +470% y/y前月比でほぼ横ばい

影響と示唆

レポートは、トークン利用量と支出の加速をAIインフラ需要が引き続き強い証拠と解釈する。ただし、A100とH100のレンタル価格下落とメモリー価格上昇の停滞は、インフラスタック全体の価格シグナルが一様に強まっていないことを示す。

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