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レポート解説Hilo Research

ラム・リサーチ・コーポレーション(LRCX.US):ラム・リサーチは実績・ガイダンスの双方で予想を上回る;JPMorganはオーバーウェイトを継続し、目標株価を340ドルへ引き上げ

本レポートは、NANDの再加速、DRAMの継続的な力強さ、先端ファウンドリー/ロジック需要の改善、ならびにCSBGの過去最高業績により、LRCXが半導体装置WFEサイクルを引き続き上回るとみている。

機関JPMorgan
日付2026-07-30
企業ラム・リサーチ・コーポレーション
ティッカーLRCX.US
業界半導体装置・材料
格付けオーバーウェイト

要約

本レポートは、NANDの再加速、DRAMの継続的な力強さ、先端ファウンドリー/ロジック需要の改善、ならびにCSBGの過去最高業績により、LRCXが半導体装置WFEサイクルを引き続き上回るとみている。

レーティング:オーバーウェイト;目標株価:340.00ドル;現在株価:252.35ドル;約34.7%の上昇余地。
半導体装置NAND回復力強いDRAMAI設備投資WFE見通し引き上げマージン拡大オーバーウェイト
  • LRCXの6月期売上高は67.2億ドルに達し、前期比15%増、前年同期比30%増となり、四半期売上高の過去最高を4期連続で更新した。
  • 9月期売上高ガイダンスの中央値は81.0億ドルで、約20%以上の前期比成長を示唆する。これに加え、売上総利益率は約52%、営業利益率は約39.5%、非GAAP EPSは2.15ドルを見込む。
  • 同社はCY26 WFE見通しを約1,400億ドルから1,500億ドル台前半へ引き上げ、CY27の需要可視性は「異例」と述べた。
  • 経営陣は今後数年間の利益率枠組みを、売上総利益率50%台半ば、営業利益率40%台半ばへ引き上げ、利益率期待の構造的な上方シフトを示した。
  • JPMorganは、2H27年換算EPSパワー11.35ドルに約30倍を適用し、目標株価をDec-26の315ドルからDec-27の340ドルへ引き上げた。

レポート解説

概要

これはラム・リサーチ・コーポレーション(LRCX.US)に関するJPMorganの決算レビュー・レポートである。本レポートの中核的な結論は、NAND投資の急速な回復、DRAM需要の継続的な強さ、先端ファウンドリー/ロジック需要の改善、ならびにCSBGの過去最高業績を背景に、LRCXが再び予想を上回る実績とガイダンス引き上げを実現したというものだ。アナリストはオーバーウェイトを継続し、目標株価を340ドルへ引き上げた。

主要見解

本レポートは、エッチングおよび成膜における技術的リーダーシップ、サービスおよび設置ベース事業の強いサイクル耐性、先端プロセス・AI関連メモリー/パッケージングで拡大する設備投資、ならびにWFEに対するSAM浸透率の30%台後半への上昇を背景に、LRCXがより広範なWFE業界を引き続き上回る能力を持つとみている。収益面では、同社は約50%の売上総利益率が持続可能であることを示す段階から、50%台半ばの売上総利益率への道筋を示す段階へ移行しており、これは期待値のポジティブな上方修正を意味する。

分析フレームワーク

本レポートは、決算レビュー、翌四半期ガイダンスとの比較、業界WFE見通し、セグメント別需要分析、同業他社のバリュエーション倍率、更新後の収益性枠組みを組み合わせ、LRCXの将来の売上成長、マージン拡大、目標株価の可能性を評価している。

手法メモ

  • 株式バリュエーション同業他社PER倍率

    同業他社PERバリュエーション

    目標株価は、2H27年換算EPSパワー11.35ドルに約30倍を適用しており、この倍率は大手半導体製造装置同業他社と概ね整合的である。

  • 業界サイクルWFEサイクル分析

    ウェハ製造装置投資サイクル分析

    本レポートは、CY26およびCY27のWFE見通し、AI主導のメモリー・先端パッケージング投資、顧客のクリーンルーム能力の改善を通じて装置需要サイクルを評価している。

  • 決算レビュー予想上振れとガイダンス引き上げ

    決算の予想上振れとガイダンス引き上げ

    この分析は、報告された四半期実績、市場予想、翌四半期ガイダンスを比較し、利益予想の上方修正およびバリュエーション再評価の可能性を特定することに焦点を当てている。

資産マッピングと比較

投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。

  • LRCX.US
    中核カバレッジ銘柄
    強み
    NAND投資の再加速、力強いDRAM需要、先端ファウンドリー/ロジック顧客での浸透改善、エッチング・成膜における技術的リーダーシップ、CSBGの連続的な過去最高業績、ならびにマージン枠組みの上方シフト。
    弱み
    半導体装置需要は景気循環性が高く、売上高は限定的な製品構成に依存し、海外売上の比率が非常に高い。
    比較
    2H27年換算EPSに約30倍を適用する目標バリュエーションは、大手半導体製造装置同業他社と概ね整合的である。
    リスク
    WFEサイクルの悪化、顧客の設備投資の遅延、技術革新への対応失敗、製品集中、競争圧力、海外販売に関連するリスク。
  • 半導体装置・材料
    関連業界エクスポージャー
    強み
    AIはメモリー、ファウンドリー/ロジック、先端パッケージングへの投資を牽引しており、CY26 WFE見通しは1,500億ドル台前半へ引き上げられた。
    弱み
    業界の設備投資は変動性が高く、顧客の生産能力拡張ペースおよびクリーンルームの利用可能性が受注執行に影響する可能性がある。
    比較
    LRCXは、エッチング、成膜、顧客との協業における強みを通じ、WFE全体の成長を上回るとみられている。
    リスク
    AI投資が減速するか、メモリー回復が期待を下回れば、業界の装置受注とバリュエーションは圧力を受ける可能性がある。

主要データ

  • 6月期売上高67.2億ドル前年同期比30%増、前期比15%増で、従来ガイダンスおよび市場予想を上回った。
  • 9月期売上高ガイダンス81.0億ドル ± 4.0億ドル中央値は約20%以上の前期比成長を示唆する。
  • 9月期売上総利益率ガイダンス約52%市場およびバイサイドの予想を上回る。
  • 9月期営業利益率ガイダンス約39.5%売上成長が費用成長を上回っており、営業レバレッジを反映している。
  • 9月期非GAAP EPSガイダンス2.15ドルレポート前の市場およびバイサイドの予想を上回る。
  • CY26 WFE見通し1,500億ドル台前半AI関連投資の強まりを反映し、従来の約1,400億ドルから引き上げられた。
  • 長期売上総利益率目標50%台半ば経営陣が更新した今後数年間の利益率枠組み。
  • 長期営業利益率目標40%台半ば規模、新製品、価値ベース価格設定、業務効率により支えられる。
  • 目標株価340.00ドル従来のDec-26目標株価315ドルからDec-27目標株価へ引き上げ。
  • バリュエーション前提約30倍 × 11.35ドル2H27年換算EPSパワー11.35ドルに約30倍を適用。

影響と示唆

投資家にとって本レポートの重要な含意は、LRCXが短期的なメモリー回復だけでなく、メモリー、ファウンドリー/ロジック、先端パッケージングにまたがるAI主導の設備投資拡大からも恩恵を受け得る点である。売上総利益率50%台半ばの目標を達成すれば、市場はLRCXの長期的な利益創出力とバリュエーション倍率に対する予想をさらに引き上げる可能性がある。

リスク

  • 半導体製造装置業界は景気循環性が高く、景気後退は顧客需要の重荷となり得る。
  • 急速な技術変化に適応するための新製品・新プロセスの開発が適時にできなければ、市場での地位が損なわれる可能性がある。
  • 限定的な製品構成への売上集中は、需要低迷、競争、技術変化によるリスクを増幅する可能性がある。
  • 同社売上の90%超は米国外から生じており、海外販売条件および地政学・貿易環境の変化が不確実性をもたらす可能性がある。
  • CY27 WFEは「異例」と表現されたものの、レポートは数値予測を示しておらず、実際の需要可視性はその後の受注を通じてなお検証を要する。

注目点

  • 経営陣が述べた通り、CY27 WFE成長がDRAM、ファウンドリー/ロジック、NANDによって順次牽引されるか。
  • 256層超NAND装置への移行、およびエンタープライズSSD/AIメモリー需要の持続可能性。
  • LRCXの新規米国ロジック顧客との協業進展および潜在的なシェア拡大。
  • 売上総利益率50%台半ばおよび営業利益率40%台半ばの目標を達成するペース。
  • CSBG事業が過去最高業績を維持できるか、またアップグレード、Reliant、スペアパーツの需要が引き続き堅調か。

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