Global optical transceivers レポート解説
レポートは、AIラックおよびASICサーバーの成長により、世界の光トランシーバーTAMが2026E-28EにUS$68bn、US$131bn、US$148bnへ達すると予想する。より高い光モジュール装着率とシリコンフォトニクス採用が、高速製品ミックスの大幅な改善を支える。
要約
レポートは、AIラックおよびASICサーバーの成長により、世界の光トランシーバーTAMが2026E-28EにUS$68bn、US$131bn、US$148bnへ達すると予想する。より高い光モジュール装着率とシリコンフォトニクス採用が、高速製品ミックスの大幅な改善を支える。
- 2026E-28Eの世界出荷量予想は21%/31%/31%引き上げ。
- 2026E-28Eの1.6T+出荷量予想は29%/61%/50%引き上げ。
- 2026E-28Eの世界価値TAMは33%/81%/115%引き上げ。
- レポートは、800G+需要が2028Eまで48%のCAGRで成長すると予想する。
- レポートは、SiPh浸透率が2028Eまでに市場全体の18%に達すると予想する。
レポート解説
概要
Goldman Sachsは世界の光トランシーバー見通しをより強気に見ており、AIデータセンター投資、ネットワーク仕様の高速化、AIチップ当たりの光モジュール使用量増加が、2026-28Eの市場予想を大幅に押し上げると論じている。
主要見解
Goldman Sachsは、世界の光トランシーバー出荷量予想を2026E-28Eに21%/31%/31%引き上げ、800G+出荷量予想を31%/39%/36%、1.6T+予想を29%/61%/50%引き上げた。中心的な見方は、AIインフラ支出の拡大が高速接続需要を押し上げ、製品ミックスが低速モジュールから800G、1.6T、さらに3.2Tへ移行するというものだ。同社は世界の光トランシーバー総需要を2026E-28Eに548m/691m/719m unitsと予想する。低速製品は汎用データセンターと通信向けに引き続き重要だが、その出荷構成比は2026Eの87%から2028Eの77%へ低下する見込みである。 レポートは、世界の光トランシーバー価値TAMが2026EにUS$68bn、2027EにUS$131bn、2028EにUS$148bnに達すると予想する。従来予想比で33%/81%/115%の引き上げであり、ラックレベルおよびASIC AIサーバー出荷量の増加と、ラックレベルシステムにおけるNVIDIA GPU当たりの光トランシーバー使用量増加を反映している。改定モデルでは、Rubin UltraのGPU当たり1.6T使用数をゼロから2に、3.2T使用数を3から5に引き上げた。またGoogle TPU v9サーバーを2027-28E予想に加え、2H27E-1H28EにはGPU当たり1.6T光トランシーバー12個、2H28EにはGPU当たり3.2T光トランシーバー6個を想定している。予想には、光トランシーバー供給業者とODM最終システム出荷の納期差を反映するため、1四半期の部品引き取り前倒しを引き続き織り込んでいる。 高速化への移行が、レポートの主要なミックス要因である。800Gは大規模データセンターの主流仕様になると見込まれ、出荷量は2026Eの45m unitsから2027E、2028Eともに49m unitsへ増加すると予想される。ハイパースケーラーが3.2Tへさらに移行するため、1.6T出荷量は2026Eの33m unitsから2027Eの71m unitsへ増えた後、2028Eには55m unitsへ低下する見込みだ。3.2Tは2027Eに23m unitsで出荷開始し、2028Eには68m unitsに達すると予想される。この結果、800G以上の市場は2026E-28EにUS$45bn/US$108bn/US$130bnへ達し、69%のCAGRで成長すると見込まれる。 需要の論理はAIサーバーネットワーキングに基づく。NVIDIA GB200はGPU層で400G、leaf、spine、core層で800Gを使用し、GB300はGPU層で800G、leafおよびspine層で1.6Tを使用すると説明されている。Goldman Sachsは、後続のRubinおよびRubin Ultraプラットフォームが1.6Tと3.2Tへさらに移行すると予想する。同社は、NVIDIA搭載ラックレベルAIサーバー出荷量を2026E-28Eに50,000/92,000/148,000 racks、AMDは5,000/13,000/15,000 unitsと予想している。ASIC AIサーバーも拡大が見込まれ、ASICはAIチップ総数の50%/52%/55%を2026E-28Eに占めると予想される。レポートはGoogleとMetaを800G以上のネットワーキングを積極的に拡大する利用者として挙げ、チャネル調査によれば、MetaはGPUサーバーよりASICサーバーで多くの光トランシーバーを使用するとしている。GPUサーバーでは通常、GPU当たり2-3個の光トランシーバーが使われる。 シリコンフォトニクスは、従来のEMLモジュールよりレーザーコンテンツコストが低いため、高速化に伴いシェアを拡大すると見込まれる。Goldman Sachsは、1.6T SiPh光トランシーバーは4個の70mW CWレーザーを使用し、モジュール当たりのレーザーコンテンツはUS$15-20である一方、1.6T EML光トランシーバーは8個の200G EMLを使用し、レーザーコンテンツはUS$160と見積もっている。これは光モジュールメーカーに異なる粗利益率の影響をもたらす。レポートは、SiPhモジュールが2026E-28Eに光トランシーバー市場全体の10%-18%、800G+市場の68%-74%を占めると予想し、800G/1.6T/3.2T光トランシーバーにおけるSiPh採用率を60%/80%/80%と見込む。Goldman Sachsは光トランシーバーまたはエンジンメーカーのEoptolinkとFOCI、CWレーザーまたはエピウェハー供給業者のLandmarkとVPEC、設備のRoboTechnikを買い評価としている。
分析フレームワーク
レポートは、主要サーバーブランド、ODM直販、その他のベンダーから汎用サーバーとAIサーバー需要を構築するボトムアップ型のサーバーTAMモデルを用いる。その後、AIラック、GPUおよびASICサーバーの仮定、ネットワーク速度の移行、光モジュール装着率を、速度別の光トランシーバー出荷量および価値予想に変換し、速度、材料、形態のミックスを別途評価している。
手法メモ
サーバー出荷量、AIチップ需要、モジュール装着率に連動したボトムアップ型の光トランシーバーTAM予想。
レポートは汎用サーバーとAIサーバーの最終需要を推定し、想定されるネットワーク構成とチップ当たりの光モジュール使用量を、速度別の出荷量および価値TAMに変換している。
出荷量、速度ミックス、同一製品の前年比ASP低下という仮定でTAMを分析。
これにより、単位需要の増加とより高価値な仕様への移行の効果を、比較可能な製品の価格変化から分けている。
AIサーバーおよびチッププラットフォームの変化を、光トランシーバーメーカー、レーザー・エピウェハー供給業者、設備供給業者に結び付ける。
レポートは、AIインフラ需要と仕様アップグレードが光トランシーバーのサプライチェーンにどのように波及するかを追っている。
資産マッピングと比較
投資テーゼから固有資産への構造化マッピング(強み、弱み、同業、リスク)。
- Eoptolink高速光モジュール需要の恩恵を受ける買い評価の光トランシーバーまたはエンジンメーカー。
- 強み
- 800G、1.6T、3.2Tへのミックス改善にエクスポージャーを持つ。
- 比較
- FOCIとともに光トランシーバーまたはエンジンメーカーに分類される。
- FOCI高速光モジュール需要の恩恵を受ける買い評価の光トランシーバーまたはエンジンメーカー。
- 強み
- 800G、1.6T、3.2Tへのミックス改善にエクスポージャーを持つ。
- 比較
- Eoptolinkとともに光トランシーバーまたはエンジンメーカーに分類される。
- LandmarkSiPh採用拡大に連動する買い評価のCWレーザーまたはエピウェハー供給業者。
- 強み
- 高速モジュールにおけるSiPhコンテンツ増加の恩恵を受ける可能性がある。
- 比較
- VPECとともにCWレーザーまたはエピウェハー供給業者に分類される。
- VPECSiPh採用拡大に連動する買い評価のCWレーザーまたはエピウェハー供給業者。
- 強み
- 高速モジュールにおけるSiPhコンテンツ増加の恩恵を受ける可能性がある。
- 比較
- LandmarkとともにCWレーザーまたはエピウェハー供給業者に分類される。
- RoboTechnik光トランシーバーのサプライチェーンに属する買い評価の設備供給業者。
- 強み
- 高速光トランシーバー生産の拡大予想にエクスポージャーを持つ。
- 比較
- 優先サプライチェーンにおける設備エクスポージャーとして位置付けられる。
主要データ
- 世界の光トランシーバーTAMUS$68bn / US$131bn / US$148bn in 2026E / 2027E / 2028E従来予想比で33% / 81% / 115%引き上げ。
- 世界の光トランシーバー出荷量548m / 691m / 719m units in 2026E / 2027E / 2028E予想は21% / 31% / 31%引き上げ。
- 800G+市場US$45bn / US$108bn / US$130bn in 2026E / 2027E / 2028E69%のCAGRで成長する見込み。
- 1.6T出荷量33m / 71m / 55m units in 2026E / 2027E / 2028E3.2Tへの移行開始に伴い、2027Eにピークとなる。
- 3.2T出荷量23m / 68m units in 2027E / 2028E2027Eに採用開始が見込まれる。
- SiPh浸透率10% / 16% / 18% of total market in 2026E / 2027E / 2028ESiPhは800G+市場の68% / 73% / 74%を占めると予想される。
影響と示唆
レポートは、業界の価値成長は低速製品の幅広い出荷よりも、AI主導の高速モジュール需要から生じると論じている。これは、光トランシーバーエンジン、CWレーザー、エピウェハー、関連設備にエクスポージャーを持つサプライチェーン参加者に有利だとGoldman Sachsはみている。